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立冬りっとう

二十四節気と七十二候 2020.11.07

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こんにちは。暦生活編集部です。
今日は二十四節気の「立冬(りっとう)」についてのお話です。

ついこのあいだまで、出かける時はカーディガンでじゅうぶんだったのに、いつのまにかマフラーやコートの出番が回ってきました。季節が進むのははやく、カレンダーをめくるたびに、ちょっと驚いてしまいます。

そして、今日から二十四節気は立冬(りっとう)。暦の上では冬になりました。

木枯らしが木々から葉を落とし、地域によっては初雪の知らせが聞こえてきます。
空を見上げると、さっきまで晴れていたのに、たちまち雲行きが怪しくなり、ぱらぱらと冷たい時雨が降ったり止んだり。ひと雨ごとに、冬になります。

とはいえ、多くの地域ではまだまだ紅葉がはじまったばかりで、冬というよりも秋の雰囲気が色濃いのですが、里山ではそろそろ寒さに備えた冬支度がはじまります。

寒くなってくると、「そろそろお鍋が食べたいな。」と思う瞬間が増えるのですが、今日11月7日は「鍋の日」ということをご存知でしょうか。

「11=いい 7=なべ」の語呂合わせで、この日は立冬と重なることもあり、鍋はじめにぴったりだということから決められました。
 こうなってくると、無性にお鍋をつつきたくなりますよね。この週末、お鍋にしてみようかな。

二十四節気は今日から立冬ですが、七十二候は今日から「山茶始開(つばきはじめてひらく)」。読みはツバキとありますが、これはツバキ科のサザンカが開きはじめる頃です。

次第に草花の色が落ち着いてくる中で、サザンカは色鮮やかに花開き、冬景色にパッと明るい色を添えてくれます。先日、道草をしているとサザンカがまさに花開こうとしていました。なんだかそれを見ていると、冬が近づいていることがうれしくなりました。

その日は、ついでに少し遠くまで歩いてみたのですが、この季節の日の光は、とても美しいですね。
やわらかくて、どこか切ない、あたたかな光。
しまいこんでいたマフラーやコートを身につけて、「小さな冬」を見つけに行くのがとても楽しいです。

もう少し本格的に寒くなると、「寒いのはいやだから、外に出るのはなあ。」と思う日もときどきありますが、寒いからこそ雪が降り、お鍋が美味しいと感じたり、こたつのあたたかさ、人のあたたかさが幸せだと感じたりします。

年末に向かい季節が進んでいくこの感じがとても好きで、今年も冬がきてうれしいです。
時間のわりにやることはたくさんあって、疲れてしまうときもありますが、どんなときも自分らしくいられるように、たまには何も考えずにぷらぷら歩いて、自然の景色に触れたいなあと思います。

みなさまにも、素敵な冬が訪れますように。

※二十四節気(にじゅうしせっき)は、日本の1年を24等分し、立春からはじまり大寒で締めくくられる、約15日ごとに移ろう細やかな季節です。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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