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手づくり二十四節気/冬至とうじ

二十四節気と七十二候 2023.12.22

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大掃除のための雑巾を縫う

冬至です。これからは冬の後半。短かった日も少しずつ伸びてきて、春にちかづいていきます。それはすなわち、いよいよ年末が迫ってきたということでもありますね。いろいろしなければならないことが山積みで。でもまずは気持ちを落ち着けて、冬至の今日は、カボチャを食べて、柚子を浮かべたお風呂に入りましょうか。これで無病息災、元気で年を越せるというわけです。

毎年のことながら、大詰めになってから慌てて大掃除をすることになります。どうしてもクリスマスが終わってから始めることに。なので、それまでに雑巾だけでも縫っておくことにしましょう。新しく縫った雑巾があると、拭き掃除もちょっと気分が変わってやる気が出るというものです。

雑巾は手縫いに限ります。全体がやわらかくて使いやすい。拭くときも、ゆすいで絞るときも、抵抗なし。ミシンで縫ったものは縫い目がかたくて、手触りもいまひとつです。なので、ヨタヨタの縫い目でも、なんとか雑巾は自分で手縫いをしています。

使うのは、白い浴用タオル。これがいちばん。新年からは新しいタオルに変えるので、今年使ったものを順にぞうきんにします。まずは一枚、用意しましょう。

今回作る雑巾は3サイズ。タオルの半裁を二つ折りにしたものがレギュラーサイズで、これが普通の拭き掃除にちょうどいい。タオル1枚分だと大きすぎるし重くて使いにくいのですね。タオルの真ん中をレギュラーサイズ「大」に使って、両端の一枚を「中」、もう片方をさらに半裁して「小」にします。

「大」は、二つ折りにしてまわりを縫い、中を刺し子にして安定させます。「中」はまわりをぐるりと縫うだけ。「小」は縫いません。そのままウエスとして使います。ひどい汚れをとったら、そのまま処分。それぞれ拭く場所や汚れに合わせて選んで使います。

さて、ぞうきんを縫う糸ですが、これは刺し子糸がいいですね。撚りがあまくてやわらかい。縫うにも楽です。ぞうきんの縫い目は色があった方がきれいだし、使っていて明るい気分になるので、好みの色を選びます。赤や緑、ほかにはピンクや淡いブルーもきれいです。二本取りで、大きな針目で縫い進みます。縫い目は大きな方が、手触りもいい感じ。緩めゆるめで進めます。

雑巾も準備できたし、年末のお休みに入ったら初日に大掃除を始めることにしましょう。これでいいお年越しができるかな。皆様も、どうぞよいお年をお迎えくださいね。

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平野恵理子

イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。

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