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旬のもの 2020.09.05

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こんにちは、こんばんは。

くりたまきです。

過酷な暑さの8月が過ぎ去り、9月。近年は9月になっても、なかなか涼しさを感じにくい日が多いように思います。

初秋にはみずみずしい梨で、夏バテを引きずったからだにうるおいをあげるのはいかがでしょうか?水分がたっぷり摂れるだけでなく、解熱作用のあるカリウムや疲労回復に役立つクエン酸も含まれています。

梨は弥生時代にはすでに食べられていたそうです。日本書紀にも梨の栽培に関する記述があります。696年、持統天皇が国民に「米や麦などの五穀ほかに、桑や梨などを育てましょう」と推奨しているのです。

時代を経て次第に品種も増え、現在わたしたちが食べている梨は甘くみずみずしい果実になりました。弥生時代のころに食べられていた梨って、どんな味だったのでしょう。

現在のおもな梨の産地は「ふなっしー」で有名な船橋市のある千葉県や、茨城、栃木県です。西日本では、佐賀県の伊万里市が産地として有名です。この伊万里市、わたしが最近住みはじめた長崎県の波佐見町ともご近所。そして波佐見町でも梨は特産品なんです。

以前、波佐見町出身の友だちが「大きな波佐見の梨、すっごくおいしいから、絶対食べて!」と熱心に言ってくれました。聞いたわたしはもう、絶対食べなくちゃ!と心を決めて旬の時期を待っていました。

そして、今年の夏の盛り。農産物の直売所で、待ちに待った梨を見つけて、即座に買いました。大きくてずっしりした梨。食べると、したたる果汁の爽やかな甘さと、シャリシャリした独特の歯ごたえがたまりません。おいしさのあまり、わたしはもうすでに、今年だけで10個ほどの梨を買いました。今も冷蔵庫に、大切にとってあります。いつ食べようか、考えるだけで幸福感が満ちてきて、にやけちゃいます。

和梨は追熟することのない果物です。常温保存はダメ、冷蔵庫に入れて数日以内で食べるのがもっともおいしいらしいです。ということは、採れたてが一番みずみずしいってことかしら? そんな疑問を身をもって解き明かすため、今年は梨狩りへ行く予定。波佐見町内で、梨狩りができる農園を見つけたんです。

わたしは、梨は生で食べるのが好きです。冷蔵庫でしっかり冷やしたら、パパっと切ってすぐ食べる、これが一番。ドライフルーツやジャムに加工したものも好きですが、やっぱり旬の時期だけの生のおいしさには敵いません。

みなさんも、今が旬の梨を食べて、元気にお過ごしください。

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栗田真希

ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。

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