今年も待ちに待った季節がやってきました!
こんにちは。和菓子コーディネーターのせせなおこです。
毎年楽しみにしているあまり勢いづいてしまいましたが、9月といえば、そう、待ちに待った栗の季節の始まりです!栗の水羊羹、栗きんとん、栗蒸し羊羹と、秋の間は色々な形で栗のお菓子を楽しむことができます。
この時期に旬を迎える栗ですが、季節の行事とも関連づけられ、古くから愛されてきました。
まずは9月9日の重陽の節句。重陽の節句は五節句の中でも、最も陽の気が高まると重んじられてきました。貴族の間では、重陽の前の日の夜に菊の花に綿を乗せ、次の日の朝、朝露で濡れた綿で体を拭き、健康を祈る”着せ綿”や菊の入ったお酒を楽しむ「菊の節句」が行われてきました。
一方で庶民の間では、この時期に色々な作物が実ることから「栗の節句」が行われ、栗ご飯を炊いて収穫のお祝いをしていたのだそうです。
さらに、お月見。今は十五夜のお月見がメインとなっていますが、昔は十五夜の1ヶ月後に十三夜というお月見をセットで行うのが習慣でした。その十三夜は別名「栗名月」とも呼ばれ、ここでも栗が登場!栗をお供えし、お月見を楽しんでいました。
そして毎年9月1日に解禁されるのが、岐阜の名物、栗きんとんです。栗きんとんといえば、多くの人がおせちに入っているものを想像されるかもしれませんが、岐阜の栗きんとんは、栗と砂糖を茶巾で絞り栗の形に見立てたシンプルなお菓子。シンプルだからこそ、ダイレクトに栗の味を味わうことができます。
ちなみに、漢字で書くとおせちの栗きんとんは「栗金団」、岐阜の栗きんとんは「栗金飩」と書くのだそう。
岐阜の山間部では古くから栗がよく取れたため、栗きんとんは郷土料理として家庭で楽しまれていました。発祥の地である中津川では栗きんとんマップが配布されていたり、食べ比べセットが販売されています。栗きんとんの食べ比べなんてとっても贅沢ですよね!
もうしばらく続きそうなこの暑さ。夏は終わるのかな?と思ってしまうこともありますが、和菓子屋さんには秋めいた和菓子が並び始め、季節が巡っていることを実感できます。そういえば、2~3年前の秋、栗きんとんを作って友達と一緒に食べた時、とっても喜んでくれたことを思い出しました。久しぶりに今年は作ってみようかな。みなさんにも素敵な秋が始まりますように。
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