こんにちは。和菓子コーディネーターのせせなおこです。
いもくりなんきん、和菓子は少し季節を先取りするのでお菓子では味わっていたものの、いよいよ本物のいもくりなんきんにも出会う季節となりました。
スーパーなどで並んでいると、「おおお!1年ぶりだね、元気してた?」なんて心の中で声をかけ、しばらく眺めてしまいます。旬のものってどうしてあんなに美しいんでしょう…!!!
さて、今回はそんないもくりなんきんの中でも特に甘くておいしいさつまいもが主役…いえいえさつまいもを真似して作ったお菓子「さつま焼き」が主役です。

さつま焼きは大阪、奈良のお菓子。こんがりとしたきれいな狐色のお菓子です。このさつま焼き、実は私の大好物で、関西に行く時には必ず買うほどお気に入りです。
さつま焼が誕生したのは大阪の住吉。その昔、住吉ではさつまいもが名物でした。住吉大社の門前では多くの店がさつまいもを売り、愛されていましたが、交通の発達により、おいしいさつまいもが地方から届くようになり、昭和になるとさつまいもは消えていきました。
かつてさつまいもが有名だったことを、みんなに愛されていたことを残しておきたい!そんな思いで誕生したのが「さつま焼き」です。さつま焼きはさつまいもの形をしていますが、さつまいもは使われていません。中はこしあん、外側は一口目はサクッと、そして和風プレッチェルのようなふかふかの食感。和菓子にはなかなかない、おもしろい生地です。

ちなみにさつま焼きを半分に割ると、竹串を刺した空洞があります。さつま焼きはあんこを包んだ生地に竹串を刺し、くるくる焼くという珍しい方法で作られます。そのため中央部分に空洞ができるのです!
そして、このお店で修行をしていた方が、暖簾分けをしたのが奈良にあるお店。こちらはイートインスペースがあり、焼きたてのさつま焼きを食べることができます。私はこのお店で初めて焼きたてのさつま焼きを体験しました。さつまいもは使われていないのに、食べた時にほっこりと優しい気持ちになれるのはまさに、さつまいもを食べた時と同じでした。

実はこのさつま焼き以外にも全国にはさつまいもの形をしたお菓子があります。さつまいもが昔から、たくさんの人たちに愛されてきたのが伝わってきます。甘くておいしいさつまいも。秋を彩る風物詩です。
写真提供:せせなおこ
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