こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回は、黄色い体に黒い模様の見た目が可愛いツマグロオオヨコバイを紹介します。
ヨコバイと呼ばれるカメムシの仲間で、横に動く姿が印象的です。
葉っぱに止まっているのを見つけて近づくと、横歩きで葉っぱの裏側に隠れてしまうので、慎重に近づかないといけません。
鮮やかな黄色の色彩が特徴的で、バナナ虫の愛称でも親しまれています。
ツマグロオオヨコバイよりも、バナナ虫の方が覚えやすくて子ども受けもよさそうです。私は大きくなってから知ったのですが、子どものときに知っておきたかった呼び名ですね。
形は特にバナナ風というわけでもありませんが、横から見ると少しだけバナナに見えなくもないような気もします。
よく見ると、羽の先が黒っぽくなっているのがツマグロの名前の由来にもなっています。
ヨコバイの仲間の中では大型に入る部類です。
緑色の仲間が多いので、この色彩と大きさだけでも印象深い昆虫です。
カメムシの仲間ですが、顔の雰囲気などはセミに似ています。
セミもカメムシの仲間ですが、共通しているのはストロー状の口で植物の汁を吸って生活しているところです。
食べるものを狭く限定しないので、いろんな植物で見つかるのは身近に感じるポイントです。
実は、寒くなった冬でも見つかる昆虫で、ツマグロオオヨコバイは成虫で越冬します。
他の越冬している昆虫を探していたところ、枯れ葉をめくると数匹のツマグロオオヨコバイが見つかりました。成虫で越冬することを知らなかったので最初は驚きました。
寒さをしのげそうなところに隠れて冬の間を過ごすのですが、落ち葉の下などで見つかる昆虫は茶色っぽい姿をしているものが多いです。
ツマグロオオヨコバイが鮮やかな黄色い姿のまま過ごしているのはちょっと不思議です。
でも、地味な枯れ葉をめくっていく中で鮮やかな黄色い姿を見つけるのは宝探しのようで楽しいですね。
本州から九州の生息範囲ではとても身近な昆虫なので、ぜひ見かけたら観察してみてくださいね。
写真:村松佳優
※日本の昆虫を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」を運営しています。ブックレットの制作もしているのでムシミルで検索してみてください。

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
