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二十四節気の味わい暦|立冬りっとう

二十四節気と七十二候 2026.11.07

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◎立冬 11月7~21日

翁飴 きなこ飴 鼈甲飴 ハッカ飴 大玉飴 芋飴

立冬

とうとう冬の始まり、立冬です。陽光も淡くなって心細い限り、気づけば日没の時間もかなり早まっています。平地ではまだ冬の気配も希薄ですが、北の山からは順に初冠雪の便りが届くころ。場所によっては紅葉も見頃を迎え、紅葉狩りの季節が本格的になります。

そんな初冬の大きな行事といえば、七五三ですね。子供の成長を喜び、これからも健やかに育つことを願う行事です。三つと七つの女の子、五つの男の子を祝います。七五三のシーズン、たまたま晴れ着を着た子供たちを街で見かけると、それだけで福を感じられて、ラッキー。

七五三が11月15日になったのは、秋の実りを感謝する11月の、満月となる15日が選ばれたのだとか。ただ、今は新暦なので、この日が必ずしも満月とはなりませんが。

鶴亀に旭日、松に島台、そして高砂の翁(おきな)と媼(おうな)という吉祥モチーフ満載の袋に入った千歳飴は、七五三の必須アイテムでもありますね。袋の中には紅白の細長い飴が入っています。この飴のように、まっすぐに成長し、長生きするようにとの願いが込められているのだそう。

子供のころは、七五三で買ってもらったこの飴が舐めても舐めてもちっとも減らなくて、こちらの忍耐強さを試されているように感じました。辛抱たまらず、途中からはガリガリと噛みしだいて食べた覚えがあります。

七五三が終わると11月も後半、次第に冬の気配も濃くなります。空気が澄んで気温が下がり、あとは転がり落ちるように年末に突進して行く気分です。四季の巡りの終盤に向かって、木々の葉が最後の輝きを放つこの時を逃さずに、しっかり見届けようと思います。

文・イラスト 平野恵理子

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平野恵理子

イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。

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