こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回紹介するのは、トンボの仲間で日本最大級の大きさを誇るオニヤンマです。
とても有名なトンボで、幼い頃に憧れたという人も多いでしょう。
一番の特徴はその大きさで、体長が10cmを超えるものもいます。
よく見かけるシオカラトンボは5〜6cmなので半分くらいですね。
幅も含めた印象としては3〜4倍くらいの大きさです。
黒い体に入った黄色の縞模様も特徴的で目立っています。
鬼が身につけている服のイメージから、この模様が名前の由来になったとも言われています。
緑色の複眼も美しいですね。
成虫がトップクラスに大きいので、当然幼虫のヤゴも大きく育ちます。
成長したヤゴの大きさは5cmほどにもなり、水中ではアカムシ等の小さな生き物から、メダカやオタマジャクシなどの大きめの生き物まで捕まえて食べてしまうハンターです。
写真ではわかりやすいように泥を落として撮影しました。
よく見ると全体的に長い毛が生えています。
水中では泥に潜っていることも多いですが、この毛に周りの泥をからめた状態で移動するので、水のなかではとても見つけにくいです。
食欲やパワーもすごいので、以前飼育していた時には20cmほどのミミズも食べてしまいました。
体が大きく、産卵も豪快です。
メスは浅い水辺を探して単独で産卵場所を探します。
気に入った場所を見つけると、ホバリングしながら腹部の先を水底に打ち付けるように産卵します。
上下しながら何度も打ち付けるのですが、長い産卵弁を持っていることもあり「ドッ、ドッ、ドッ」と音が聞こえてくるほどに豪快なんです。
オニヤンマは飛行能力も高く、飛んでいる他の昆虫を素早く捕まえます。
ハエやアブなどの昆虫も捕食するのですが、ハエが飛んでいる所なんて肉眼でなかなか捉えきれませんよね。
そんな昆虫を空中で捕まえて食べてしまうのだから驚きです。
場合によっては大きなスズメバチだって捕らえることがあるようです。
大きくて見ごたえのあるオニヤンマ!
見つけたらぜひ観察してみてくださいね。
写真:村松佳優
※日本の昆虫を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」を運営しています。ブックレットの制作もしているのでムシミルで検索してみてください。

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
