こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。
秋も深まると、里山や街中で見られる樹木は次々と色とりどりに染まり、そこから落ちた葉もまた、鮮やかな絨毯のように私たちの目を楽しませてくれます。
今回ご紹介する言葉「紅葉見」は、俳句では秋の季語にもなっていて、「紅葉狩り」と同じように紅葉を観賞するという意味です。
考えてみれば、紅葉の葉というのは、木の葉の中でもいろいろな表情を見せてくれる、愛らしい姿かたちをしています。
まるで、小さな子どもが一生懸命広げて見せてくれる手のひらのような、健気さあふれる形。
星のようにも思える可愛らしいその姿は、たった一枚拾って眺めてみても、ついそのまま本の間に挟んで栞にしたくなってしまうような魅力があります。
紅葉が見せる色の七変化もまた、楽しみのひとつですよね。
春から夏にかけての青々とした緑が、秋になれば赤や黄色の鮮やかな色で私たちの目を楽しませてくれます。そして、落葉してしわくちゃになった茶色の葉すら、足元でカサコソと心地よい音を立てながら冬の訪れを感じさせてくれるのです。
紅葉は、私たちが五感を使って季節を感じることができるように、さまざまな変化を見せてくれる樹木だと言えるのではないでしょうか。
紅葉との出合いは、山歩きはもちろんのこと、都会の街中でも決して珍しくありません。いつだって、どこでだって、出合うことができれば不思議と心がホッと和みます。
いつもは足早に通り過ぎる道であっても、ふと足を止めて、どんな姿かたちで私たちを待っていてくれるのか観察してみてはいかがでしょう。
落ちている葉の一枚を拾い上げて、じっくりと愛でてみるのも素敵です。
今年の秋、皆様はどこで「紅葉見」をするでしょうか?
たった一本の樹木が、そしてたった一枚の葉っぱが、心をやさしく和らげてくれるということを、ぜひ実感してみてくださいね。
紺野うみ
巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。
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