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柳の芽やなぎのめ

季語 2026.03.01

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こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。

春ならではの植物といってもさまざまですが、桜の薄桃色と柳の若草色は春の代表的な彩りとして「柳桜」とも呼ばれ、春爛漫の象徴として古くから愛されてきました。
特に、初春から仲春にかけて細い枝から次々と顔を出す柳の芽は、透き通った萌黄色(もえぎいろ・明るい黄緑色)をしています。
柳はやわらかに枝垂れるその佇まいからも風情を感じさせる樹木ですが、「柳の芽」の季節ならではの色は、ぼんやりと煙るようにあたりを明るく照らし出し、より一層、春の繊細でやわらかな美しさを見せてくれます。

柳はまず、早春の頃に新しい枝を伸ばし始め、次第にその枝に新芽が顔を出し始めます。実のところ、柳は葉の芽を出す前に花を咲かせるのですが、その見た目はまるで小さな毛虫のよう。ちょっとおもしろおかしく可愛らしいのですが、あまり人気がなく取沙汰されにくいようです。
柳は、花よりも葉っぱの芽吹きが美しいとされる、ちょっと珍しい植物と言えるかもしれません。

「柳の芽」という言葉は「芽柳」や「芽ばり柳」とも呼ばれ、春の訪れを教えてくれる喜びの表現としても使われる、俳句の季語になっています。
自然が見せてくれる色彩が急に明るく豊かになって、そこから感じられる春のイメージはまさに命の彩り。
生き生きとした植物たちの姿は、私たちに春の希望と幸福感を与えてくれます。

思えば、色の持つイメージというものは、不思議なことに多くの人に共通の感性があり、その表現はある意味で言葉を必要としないものです。
「柳の芽」の色が伝えてくれるのは、どんなイメージでしょうか。
命の息吹。新たな季節と物事の始まり。未来への希望や期待。
いずれにしても、幸せな心持ちに違いありません。

やわらかな枝に生まれ、太陽の光を浴び、風に吹かれ、雨に濡れて、育っていくたくさんの柳の新芽たち。
強くたくましく、しなやかに育っていくことでしょう。
まるで、希望を胸に大きくなる幼い子どもたちのように。

毎年、この季節に柳の芽を見るたびに、私たちも幼い頃のきらめきと純粋さを思い出しながら、希望を新たに進んでいけますように。

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紺野うみ

巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。

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