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十三詣りじゅうさんまいり

暦とならわし 2021.03.13

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こんにちは。ライターで僧侶の小島杏子です。

ようやく春の気配が漂ってくると同時に、花粉に悩まされる季節となりました。最近はマスクをつけてお経をあげるのですが、鼻水鼻づまりとあいまってなかなか息苦しい思いをしながらお唱えしています。

加えて、目のかゆみや肌荒れもあり、なにかと顔面が忙しい私ですが、10代のころは花粉症に苦しめられることなどなかったのです。花粉症で目元を真っ赤にしている友人を見て「大変そうだなぁ」と思うだけでした。

花粉症に限らずですが、この頃「昔はそんなことなかったのにな……」と思うことが増えてきたような気がします。体質、体力、考え方、アンテナの感度。変化しないものなどないと知りつつ、いつのまにか過ぎている時間の流れに驚くばかりです。

そんな、今とはちょっと違う「かつての自分」を思い出しながら読んだいただきたい、今回のテーマは「十三詣り」。

十三詣りという行事をご存知ない方も多いのではないでしょうか? 実は私も知りませんでした。
これは一部地域でのみ行われてきた行事で、数えで13歳になった子どもたちがこれからの人生を歩むにあたって大切な知恵と福徳を授かるために、虚空蔵菩薩が御安置されているお寺にお参りするというものです。

もっとも有名な十三詣りは、京都嵐山にある法輪寺の「十三まいり」。
もともとは旧暦の3月13日に、現在では3月13日から5月13日までのあいだに13歳の子どもたちがお参りをします。

法輪寺の十三詣りは、平安時代に幼くして天皇の位についた清和天皇が13歳を迎えた折、法輪寺にて成人の記念法要が厳修されたことに由来するそうです。境内には13品のお菓子が売られており、それらを買って御本尊である虚空蔵菩薩にお供えしたのち、家に持ち帰って家族で食べるという習いもあったそうです。

(ちなみに十三詣りは限られた地域の行事ですが、子どもの成長を祝う節目にお寺にお参りすること自体は全国的に珍しいものではありません。赤ちゃんが初めてお寺にお参りする「初参式」など)

私が13歳だったころを思い出してみると、中学に入学して、学校がしんどいなと思い始めた時期でした。友人たちはグループを作り始め、ぼんやりしているうちになんとなくあぶれてしまった私は、自分のことをかわいそうだと思いたいような、そんなこと認めたくないような気持ちの両方を抱えて、不安定な日々を過ごしていたような気がします。

きっと無事にグループに入っていた子たちも、それぞれに不安な毎日を過ごしていたのだろうなと今では思います。けれど13歳の私の視野がそんなに広いわけもなく、ただただ目の前のしんどさに打ちのめされていました。

中学への入学を祝ってくれた大人たちによく言われた言葉があります。それは「中学の3年間なんてあっという間だから」です。しかし、実際中学に入った私が思ったのは「全然あっという間じゃないじゃん……」ということでした。当時の私には、たった3年間が永遠のように感じられました。大人たちの言葉には、隠された前置きがあったのです。

「(終わってみれば)中学の3年間なんてあっという間だから」

13歳の感じている1日が、1週間が、1年がどのような長さなのか、私にはもうわかりません。けれど、今振り返って、13歳が私にとって何かしらの節目であるとするならば、自己と他者、自己と(学校)社会との距離感に苦しみ、自分という存在の輪郭を探り始めた時期だったように思います。

そんな節目にお寺にお参りすることに、どれほどの意味があるのかはっきりとはわかりません。ただ、これから世の中に出て行き、さまざまな価値観に触れ、ときには自分が評価の対象となる経験をするであろう13歳に向けて、仏教という世の中の物差しとは少し違う理が示されることは、もしかしたら何かしらの助けになる日もくるかもしれないなとは思うのです。

いま自分が晒されている評価軸だけが正しいのではない。何が出来て、何が出来ないということも関係ない。ただの「あなた」を照らす眼差しがあることを心のどこかに置いておいてほしい。子どもがお寺に参る行事にはそういう願いがあるのではないかと思います。

それが、かつて13歳だった大人たちから、いま13歳の時を過ごす子どもたちに渡すことのできる数少ない贈り物なのかもしれません。

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小島杏子

僧侶・ライター
広島県尾道市出身。冬の風景が好きだけど、寒いのは苦手なので、暖かい部屋のなかから寒そうな外を眺めていたい。好きなのは、アイスランド、ウイスキー、本と猫、海辺。

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