おはようございます、こんにちは。
ライターの藤田華子です。
いよいよ、待ちに待ったゴールデンウイーク(以下GW)の幕開けです!
長期休みを取る方もいれば、暦通りに出勤する方、はたまたこの時期だからこそお仕事がお忙しい方もいらっしゃると思います。
GWについて調べてみると、面白い豆知識がたくさん。
知っていると、もっと連休が楽しくなるかもしれません。
そもそも「GW」って誰が命名したかご存知でしょうか?
海外には法律で定められた大型連休はあまり例がなく、GWも和製英語です。
諸説あるのですが、有力な説は映画界が宣伝も兼ねて作ったというもの。連休でお客さんの動員が良く、「どうせならばこの時期に大作を公開しよう!」と取り組んでいたのが始まりだそうです。
「映画の週間」などではなく、直訳すると「黄金週間」という、パワーのある響きは堂々としていてすごいです(笑)。1952〜53年ごろから一般に定着していったそうです。
ちなみに中国には「黄金週」という日本のGWに類似した名前の連休がありますが、これは中国政府が経済効果を狙って1999年に導入したもの。"直前の土日を出勤する"ことが前提となるお休みです。
もともと日本では、国内の歴史や風習になぞらえて制定された日が集まってできたものです。
4月29日「昭和の日」:昭和天皇の誕生日
5月3日「憲法記念日」:日本国憲法が施行された日
5月4日「みどりの日」:昭和天皇は植物に造詣が深く、自然をこよなく愛したことから制定された日
5月5日「こどもの日」:端午の節句
3〜5日にかけては特に注目で、一年を通しても3日連続で祝日があるのはGWだけなんです。
調べていてハッとしたのが、NHKは「ゴールデンウイーク」という言葉を使わないということ。
GWといわずに「大型連休」というワードを使います。
その理由もびっくりなのですが、GWと表現したところ多数の批判が寄せられたそうで…NHKの公式ホームページでもこう記載されています。
1970年代の「石油ショック」以降、「のんきに何日も休んではいられないのに、なにがゴールデンウイークだ」といった電話が放送局に何本もかかってくるなど抵抗感を示す人が目立ってきました。また、「外来語・カタカナ語はできるだけ避けたい」「長すぎて表記の際に困る」など、放送の制作現場の声もありました。そのうえ、週休2日制の定着で前後の土曜・日曜を加えると10日ぐらいになることもあり、ウイーク(週間)も的確な表現ではなくなってきました。このため、放送では原則として「ゴールデンウイーク」は使わず、「大型連休」を使っています。
ところで、この「大型連休」という言い方も、同じニュースや番組の中で何度も繰り返して言われると耳障りな場合があります。さらに、おととし以来の厳しい経済状況の中で、この言い方に抵抗感を持つ人も増えているものと思われます。このため、原則として「大型連休」という語を使いながらも安易に繰り返すのではなく「今度の(春の)連休で…」「この連休中(連休期間中)に…」「4月末からの(この○○日から始まる)連休で…」など、ときには別の言い方や伝え方を織り込むような表現上の配慮やくふうをすることも必要でしょう。
GWも、あっという間に終わってしまうのもまた現実です。
5月は「五月病」があり、環境が大きく変化する方々や、季節の変わり目で心身ともに弱ってしまう時期でもあります。GWの最中に疲れが見え始めたり、長期休みの反動で元気が湧かなくなったりすることも。
春うららかな陽気を、ゆっくりと楽しんで元気をためて過ごしましょう。
素敵なGWをお過ごしください。
藤田華子
ライター・編集者
那須出身、東京在住。一年を通して「◯◯日和」を満喫することに幸せを感じますが、とくに服が軽い夏は気分がいいです。ふだんは本と将棋、銭湯と生き物を愛する編集者。ベリーダンサーのときは別の名です。
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