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サン・ジョルディの日

暦とならわし 2024.04.23

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おはようございます、こんにちは。編集者の、藤田華子です。
連休前の慌ただしい日々をお過ごしかと思いますが、実は今日は、肩の力を抜きたくなるような愛と読書の記念日「サン・ジョルディの日」なんです。

起源は諸説あるのですが、そのうちのひとつをご紹介します。
物語の舞台は、スペイン・カタルーニャ地方。当時人々はドラゴンに怯え、いけにえを捧げながら暮らす辛い日々を送っていたそうです。ある日、王女さまをいけにえとして差し出さなくてはならなくなってしまいます。そこで王様に命じられて立ち上がったのが、騎士サン・ジョルディ。見事ドラゴンを退治することに成功しました。そのとき、ドラゴンの体に刺さった剣から美しい赤いバラが咲いたのです。そしてサン・ジョルディは、王女にそのバラを贈りました。

この伝説がもととなり、サン・ジョルディが殉教したといわれる4月23日にバラを贈る習慣ができました。

一方、本をプレゼントするようになったのは別のお話から。1995年に、4月23日が「世界図書・著作権デー(世界本の日)」として制定されたのです。この日は本の素晴らしさを再認識し、親近感を育むことを目的とした日。また、『ドン・キホーテ』を生み出した文豪ミゲル・デ・セルバンテスと、『ハムレット』、『オセロー』、『リア王』、『マクベス』などの悲劇を世に残したウィリアム・シェイクスピア の命日でもあるんです。

夏休みの課題図書、読書週間、読書の秋など、1年のあいだでも本にまつわるタイミングはいくつか浮かびますが、4月23日はバラとセットで、とびきりロマンティック。私はお気に入りの物語を共有することは、一緒にその世界を旅するような喜びを分かち合えるものだと思います。そして、本を読み終えたとき「あの人に贈りたい」と誰かの顔が浮かぶ瞬間にも幸せを感じます。

あなたなら、誰に、どんな本をバラとともに送りますか?
ゆっくりお茶やお酒を飲みながら、そんな話をするだけでも楽しい。ぜひサン・ジョルディの日をお楽しみください。

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