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初巳はつみ

暦とならわし 2025.01.12

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こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。

令和7年は、巳年(みどし)。蛇と聞くと、ちょっと怖いとか苦手意識を感じる方も少なくないかもしれません。
しかし、実のところ巳年の蛇が象徴するのは「成長」や「再生」そして「変革」など、前向きなことも多いのです。

巳年の特徴としては「成長」という側面から、これまでに積み重ねてきた努力や準備が実を結び始める年。
また、蛇――特に白蛇は「弁天さま」などとも呼ばれて親しまれる「弁財天(べんざいてん)」という、七福神の中のひとりにも数えられる女神様のお使いだとも言われています。

「弁財天」はインド神話の女神サラスヴァティや、仏教の吉祥天、神道の市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)など、複数の神仏が融合した美しい女神さま。
水・川などの神様であるのとともに、金運上昇・財運上昇・商売繫盛の御神徳や、音楽をはじめとする芸術(芸事)を司る神様でもあります。
そのため、そんな弁財天のお使いである蛇にまつわる巳年は、金運・財運や技芸上達に恵まれやすく、さまざまな商売やお稽古事を始めると縁起が良い年とも伝えられているのです。

今回ご紹介する「初巳」とは、十二支の動物が「子丑寅卯辰巳……」と日ごとに割り当てられ、12日に一度巡ってくる「巳(み)の日」の中でも、特に年の初めの巳の日のことを言います。
今年は巳年ですから、「巳(へび)」の年の「初巳」の日ということで、さらに弁天さまにご縁の深い日だと言えるのではないでしょうか。

初巳には、弁財天にまつわる神社仏閣に参拝することで、その願いをお使いの白蛇が天に届けてくれるとされています。
また、「銭洗い弁天」と言って、お金を洗い清めることのできる弁天さまの神社もありますから、そこで銭洗いを行うことも素敵ですね。
当然、巳の日も財運や芸事に関することに相性が良いので、初巳にはお財布を新しくしたり、新しい事業や店舗の起業・開店を行ったり、習い事をスタートさせたりすることもおすすめです。

蛇はやがて龍になるという伝説もありますが、「立身出世」の象徴とも言われています。
新しい物事を始めるには勇気が必要なことも多いですし、努力や準備を継続する根気は「成長」につながる道しるべです。
たとえ挑戦の途中で失敗して、何かを失ったり壊れたりしたとしても、それこそが「再生」や「変革」の第一歩になるものです。

こういった神仏さまとの特別なご縁日を考えるときは、そのご神徳やご利益にすがるだけでなく、自分自身が頑張るためのよりどころとすることができれば素敵ですよね。
今年は巳年ですし、「初巳」をはじめとする巳の日には、勇気と根気で頑張る自分の背中を押すためにも、今回のお話を思い出してみてくださいね。

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紺野うみ

巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。

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