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初夢

暦とならわし 2026.01.01

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新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

みなさんはどんなお正月をお過ごしでしょうか。

実家に帰省してのんびりと過ごしたり、おせち料理やテレビを楽しんだり。
いやいや元旦から働いているよ!という方も多くいらっしゃると思います(年明け早々お疲れさまです!)

初日の出、初詣、初売り...お正月はなにをするにしても「初」がつくので、清々しい気持ちになりますよね。

毎年のことなのですが、私は年が明けると「今年こそは良い年にしよう!」と強く思います。すこし前のめり気味に神社へ願掛けをしに行ったり、日記にやりたいことを書き出したりするのですが、そんなことをしていると、結果的には、良い一年になることが多いような気がするのです。実現してもしなくても、行動するだけで満足感が高まるのかもしれません。ときには自分が意識しないところで見る「初夢」にも、その作用があるなぁと思います。

あるときお正月に見た「初夢」では、にこにこした自分がいました。

周りの人たちもにこにこしていて、良い空気に満ち溢れていました。その場所に誰がいたのかははっきりとはわかりませんでしたが、ただただ、それだけの夢でした。大晦日に家族みんなで集まって、幸せな気持ちになったことがもしかしたら夢に影響したのかもしれません。

「初夢」とはもともと、その年の吉凶を占う「夢占」の意味があったといわれています。

その年にはじめて見る夢が縁起の良い夢なら、1年間を幸せに過ごせると信じて、どんな夢を見たかでおまじないをしていました。とくに「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」は縁起の良い夢の代表格で、富士山は高く上昇し、鷹はチャンスをつかみ、茄子は成すにかけた言葉だといわれ、尊ばれてきました。

また、中国では良い夢を見るために、夢を食うという獏(バク)を描いた紙を枕の下に入れて寝る風習がありました。やがて日本にも伝わり、宮中や公家を中心に広まり、室町時代には宝船の絵を敷いて寝るようになったそうです。江戸時代には一般庶民にも広まり、七福神が乗った宝船の絵を枕の下に敷き、「長き夜の遠の眠りの皆目ざめ、波乗り船の音のよきかな(なかきよのとおのねふりのみなめざめ、なみのりふねのおとのよきかな)」という回文を3回唱えて寝ると良い初夢を見ることができるとされました。
元日には、「お宝、お宝」といってこの絵を売り歩く宝船売の姿が見られたとも。
逆に悪い夢をみたときには、翌日の朝にこの宝船を川に流す風習もあり、前年の厄を流し去る意図があったといいます。

そもそも「初夢」をいつ見る夢とするかは明確な定義はありませんが、一般的には新年を迎えてから最初に眠った日に見る夢のこととされています。

ちなみにかつて私が見た「にこにこした自分」の夢は、いつ見たかは曖昧で(もしかしたら「初」ではなかったかもしれません)富士山も鷹も茄子もでてきていませんが、自分にとって縁起が良い夢だったので「初夢」としました。
その年はにこにこと穏やかに過ごせた1年だったと記憶しているので、一般的なルールはあれど、多少自分都合で考えてもいいのではないか...と個人的には思います。占いも割と自分都合で考えるようにしていて、良いことは信じるけれど、悪いことはすぐに忘れてしまう。そうやって気軽に生きていくのもいいなぁと年を重ねてしみじみ思うようになりました。

今年もまた、にこにこできる1年でありますように。枕の下に幸せそうな絵でも敷いて寝てみようかなぁと思います。

みなさんも今宵は良い「初夢」が見られますように。

※参考
書籍:下中 弘 『世界大百科事典』平凡社( 1997年)

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高根恭子

うつわ屋店主
神奈川県出身、2019年に奈良市へ移住。
好きな季節は、春。梅や桜が咲いて外を散歩するのが楽しくなることと、誕生日が3月なので、毎年春を迎えることがうれしくて待ち遠しいです。奈良県生駒市高山町で「暮らしとうつわのお店 草々」をやっています。好きなものは、うつわ集め、あんこ(特に豆大福!)です。畑で野菜を育てています。

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