こんにちは。星空案内人の木原です。
「星空が一番綺麗に見えるのは冬ですよね」と言われることがあります。日頃から宙を見上げてくださっている人なのだな、と嬉しく思う一方で、一番と言われると難しいな、と思ってしまいます。天の川を見るなら夏がおすすめだし、春や秋の穏やかな気候は星空観賞にちょうど良い季節で、春の朧月や秋の十五夜など月も見頃です。
冬は空気が澄んで綺麗なのですが、冷たい北風が吹き、地域によっては雪雲に覆われる時期でもあるので、意外と星空イベントの数は他の季節ほど多くありません。(あくまで個人の体感です。)そんな星空案内人ならではの想いをぐっとこらえながら「そうですね。明るい一等星が一番多い季節ですもんね」と答えます。
一等星の数は季節によって異なります。春に3つ、夏に4つ、秋に1つ、そして冬は7つと、日本から見える一等星の数が最も多いです。7つの一等星のうち、有名なのは冬の大三角を形作るベテルギウス、プロキオン、シリウスです。理科の授業で習ったことがあるはず。理科の授業の記憶はなくても、冬の大三角は知っている!という人もいるのではないのでしょうか。
ベテルギウスは冬を代表する星座のオリオン座にある一等星。赤い輝きが特徴的で、高齢の星のため、いつ消滅してもおかしくない注目の星です。プロキオンはこいぬ座にある星。こいぬの体でピカッと光る白色の星です。シリウスはおおいぬ座の一等星で、全天にある星座を形作る星の中で最も明るい輝きを持つ星です。その輝きの強さからギリシャ語の「焼き焦がすもの」が語源で名前が付けられており、その名の通り目を惹きつける輝きを放っています。この3つの星を結ぶとほぼ正三角形の大きな三角が出来上がります。この時期は21時頃に南の宙高いところに昇っているため、街中でも見つけやすい星の並びです。
そして、この大三角の中に天の川が通っています。ただ、夏の天の川ほど冬の天の川は濃くないため、よっぽど宙の暗い場所でないと確認するのは難しいかも。カメラをお持ちであれば数十秒シャッターを開けて、写真越しにその姿を確認できるかチャレンジしてみてくださいね。
私たちの目は夜の暗さに慣れて星がよく見えるようになるまで時間がかかります。数十分待つと見える星空の景色が変わってくるのですが、この時期にそんなに長い時間待つのは大変。私たちの目がすぐに認識できる明るい星が冬に多いのは、ありがたいことですね。
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