こんにちは。星空案内人の木原です。
一番星を見つけたことはありますか?まだ空が夕焼け色に染まっているくらいの時間帯に一番星が輝いているイメージがありませんか。
夜を迎えて宙が暗くなってくると星が1つ、2つ、3つとたくさん見えてくるので、その頃にはどれが一番星だったのかは分かりません。一番星を見つけられるというのは、早くおうちに帰れる日や休みの日の特権なのかもしれませんね。最近、一番星を見ていないな、という人はこの機会に探してみてはいかがでしょうか。
一番星は天文学的な言葉ではなく、いわゆる俗語です。一番星という固定の星はなく、その日あなたが見上げた宙の中で最初に輝いている星のことを示します。一番星は見つかった瞬間、あなただけのオンリーワンになるお星さまなのです。
とは言っても、一番星として見つかりやすい星もあります。その代表が金星。宵の明星とも呼ばれ、とても明るく、夕焼け宙でもその輝きは分かるほどです。ちょうどこの記事を読んでいただいている今の時期は、夕方の西の宙に金星が輝いています。
他にも、木星やシリウス、ベガなど惑星や明るい1等星が一番星になりすいです。季節や時間帯によって出ている星は変わってくるので、一番星を見つけた日時と方角を記録しておくと、後で星の名前を調べることが出来ますよ。
一番星と聞くと、「一番星みーつけた」の童謡が思い浮かぶ人もいるかもしれません。今から90年以上前に発表された童謡で、耳に残るメロディーが印象的ですよね。他にも、まど・みちおさんという数多くの童謡を手掛けられた作詞家さんが書かれた「いちばんぼし」という詩があるので紹介します。
いちばんぼしが でた
うちゅうの
目のようだああ
うちゅうが
ぼくを みている
“星を見つけた”という表現はよくしますが、“星に見つかった”という視点はなかなか思いつきませんよね。どうしても私たちが主語となり、星空を見上げてしまいますが、星空が私たちを見下ろしているという捉え方が面白いです。
宙から神様が見ているよ、という考えに近いものもあるように感じますが、“星を見つける“というのは、まど・みちおさんの言葉を借りると、”星と目が合う“ことなのかもしれません。目と目が合って、初めてお互いを認識して、一番星があると気付く。一番星を通して、星のこと、その向こう側にある宇宙のことを知る。そんな関係性が私たちと星の間にはあるように思います。
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