こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「金盞香(きんせんかさく)」についてのお話です。
ここ数日は天気もよく、とても綺麗な青空を見られているような気がします。
窓を開けていると、心地よい冷たい空気が部屋に入ってきて、まるで心を浄化してくれるようです。
私は立冬の頃の朝の青空が好きで、数年前から空の写真を撮るようになりました。広く、澄み渡る空を見ていると、こんなふうであれたらいいなといつも思ってしまいます。
つい先日、暦の上では冬になったばかりですが、今回ご紹介する七十二候「金盞香(きんせんかさく)」は、立冬の最後の七十二候。この季節が過ぎれば、二十四節気は「小雪(しょうせつ)」になります。年々時間が過ぎるのを早いと感じるようになりましたが、今年は特に早く感じてしまいます。
七十二候「金盞香(きんせんかさく)」は、キク科のキンセンカではなく、スイセンのこと。なんでスイセンなの?と思いますが、これにはスイセンの別名が関係しています。昔、中国では、スイセンの花の真ん中にある黄色い部分を黄金の杯(金盞)に、白い花弁を銀台にたとえて、「金盞銀台(きんせんぎんだい)」と呼んでいました。そのため、金盞とはスイセンのことをさし、冬を彩る七十二候に数えられました。
また、スイセンは雪の中でも咲くことから、「雪中花(せっちゅうか)」とも呼ばれ、日本ではお正月の花としても重宝されています。香り高く、その別名からも、昔から多くの人に愛されてきました。凛としてとても美しい花ですが、実は強い毒性があり、取り扱いには注意が必要です。
私は、七十二候「金盞香(きんせんかさく)」を知ってから、スイセンのことがとても好きになりました。綺麗な冬空のもと、今度スイセンの花を見るときは、綺麗な黄金の杯と、銀の台をぜひ観察してみてください。
※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。
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