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小雪しょうせつ

二十四節気と七十二候 2020.11.22

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こんにちは。暦生活編集部です。
今日は二十四節気の「小雪(しょうせつ)」についてのお話です。

ここ数日、11月とは思えないほどあたたかい日がつづいていました。
朝、セーターを着込んで、いざ!と勢いよく家を出て駅まで歩くと、着くころには汗をかいていたことも。いったいどんな服を着ていけばいいのか、少し悩んでしまいますね。

そんな、冬らしくない日々もありましたが、季節はめぐり今日から「小雪(しょうせつ)」になりました。
今年は、11月22日から12月6日までが小雪。次の二十四節気「大雪(たいせつ)」になるころには、もう12月に入っているのですね。

小雪はその名のとおり、北国で雪がちらつきはじめる頃。まだまだ積もるほどではありませんが、冷たい北風をはっきりと感じるようになります。

そんなふうに冬の訪れを実感する季節ですが、うってかわって春のようなあたたかな陽気につつまれる日もあります。旧暦10月は「小春」ともいうので、そんな日のことを「小春日和(こはるびより)」といいます。

小春日和が何日かつづくと、春の花たちが勘違いをして、咲くこともあるそうです。「あっ。春が来たんだ。」とよろこんで咲いてしまった花を思い浮かべると、ちょっぴりかわいそうな、でも愛しいようなでも気持ちになりますね。

小雪におとずれる七十二候は、次の3つ。

  • 虹蔵不見(にじかくれてみえず)…日差しが弱まり、虹を見かけなくなる頃
  • 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)…北風が吹き、木の葉を払いのける頃
  • 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)…橘の実が黄色く色づく頃

冬が深まると、曇り空の日も増えてきます。虹を見かけることはほとんどなくなり、木々も冷たい風に葉を散らしていきます。
ですが、散らされた葉も土の中で肥料となり、春を待ち望む生き物たちの糧になります。色づく橘の実(柑橘類)を想像すると、少しだけ、色あざやかな冬景色が思い浮かびます。

寒い日はこたつであたたかく過ごしていたい気持ちもありますが、ときどきは、あたたかい服を着て、外を歩き、空や木々の様子から、季節の移り変わりをたしかに感じたいですね。

※二十四節気(にじゅうしせっき)は、日本の1年を24等分し、立春からはじまり大寒で締めくくられる、約15日ごとに移ろう細やかな季節です。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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