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手づくり二十四節気「冬至(とうじ)」

二十四節気と七十二候 2021.12.22

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冬至はかぼちゃ三昧

今年もあと残りわずかとなりました。冬至です。冬至は冬のど真ん中。北半球ではこの日、一年中で太陽の高さが最も低くなります。すなわち、昼間の時間が最も短い日。このところ、どんどん日が短くなって、心細いし気は急くしでしたね。けれども、冬至を越せば、これからは少しずつ日が伸びていくということでもあります。

冬至は、日本に限らず世界の各地で、大きな節目の日でした。とくに緯度の高いヨーロッパの各地では、冬至を春の訪れとも捉えていたところがあるようです。

冬至祭りでは火焚きの習慣があって、丸太を燃やしたことから、クリスマスケーキの「ブッシュ・ド・ノエル」が生まれたと言われています。クリスマスは、もともとはヨーロッパの冬至祭りだったと考えれば、なるほど納得ですね。

さていっぽう日本の冬至は、やはり柚子のお風呂にカボチャを食べること。冬至には「ん」のついた野菜を食べるといいと言われていますが、その代表がかぼちゃ、「なんきん」です。かぼちゃのほかには、にんじん、大根、ゴンボ(ごぼう)にこんにゃく。ほとんどが、冬においしい根菜ですね。柚子を浮かべたお風呂にはいって温まったら、かぼちゃをどんなふうにいただきましょうか。

かぼちゃは栄養豊富なうえにいろいろな料理にして食べられて、魅力的な野菜です。ただ、丸ごとひとつ買うと切り分けるのにひと苦労。が、このごろようやく安心してできるカボチャの切り分け方を解明しました。今回は、このカボチャの解体法を詳しくご紹介しましょう。

この解体法を把握してからひとつ気づいたのは、長年自分は大きな間違いをしていた、ということです。それは、南瓜は皮から切り込め、ということ。それまでは、黄色い内側から包丁を入れていました。が、これだと硬い皮に向かって包丁が入っていって、最終的には皮の硬さに包丁がストップしてしまい、ニッチもサッチも行かなくなってしまう。無理やり進めようとすると、大きなケガもしかねません。それは危ない。

では、まるごとデッカイ栗カボチャを例に、解体法を説明いたしましょう。まずはくるりと包丁の先でヘタをとってから、軽く十字に切れ目を入れていきます。ゆっくりゆっくり、少しずつ印をつける心持ちで。

十字の印がついたら、その切れ目に沿って、今度は包丁の先を差し込むように進んでいきます。カボチャで手強いのは、とにかく硬い皮。皮の内側はそれほど硬くないので、皮を貫通すればこっちのもの。とはいえ、慌てずにゆっくりゆっくり。

中まで包丁が通った手応えを感じたら、まずは半分にカット。さらに四分にカット。ここまで来ればこっちのものですね。
ただ、四分されたかぼちゃをさらに切るときも、内側ではなく、皮の方から包丁を入れることが肝要。

南瓜のお料理は、小豆と一緒のいとこ煮が冬至らしいメニューですが、塩味のみで茹でて潰すだけのスープも最高だし、天ぷらも絶品。柔らかに蒸して生クリームを混ぜてパイにしたらよきデザートに。いずれにしても、冬至カボチャ、おいしく召し上がってくださいませ。

かぼちゃのパワーで、これからの厳しい寒さも乗り越えられますように。

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平野恵理子

イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。

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