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手づくり二十四節気/立夏 りっか

二十四節気と七十二候 2022.05.05

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立夏ですね。いよいよ夏の始まりです。青葉若葉が輝く美しい季節。外に飛び出して、薫る風を存分に浴びることにしましょう。

この日はちょうど、端午の節句でもあります。
このお節句には、薬草を採る習慣がありました。この日に摘んだ薬草には、多くの薬効があるといわれて、人々は競って野に出て薬草摘みをしたそうです。

足元の草だけでなく、上を見上げれば、桑の木の葉もだいぶ育ってきています。桑は、お蚕さんの餌として知られていますが、人にもまたよきものです。黒く熟した味は甘くて美味だし、若葉は干してお茶にしていただきます。

我が家にも勝手に生えてきた桑の木が何本かあるので、この葉を摘んで干します。ハーブティーでは「マルベリー」の名で親しまれているそう。ちょいと摘んできたら、ベランダに吊るしてあるカゴに入れて風をよく通します。パリパリになるまで乾いたら出来上がり。

この桑の葉を干すカゴを、針金で作ってみました。干しカゴは手元にいくつもあるのですが、どれもみな大きすぎるので、小ぶりなものが欲しかったのです。自分で作ると、多少不出来でもやはり愛おしいもの。大切に使うし、使うたびにうれしい気持ちになります。 

針金細工には一時期凝って、野菜カゴやら吊り鉢のカバーなど作っていました。久しぶりにペンチやニッパーを出して挑戦です。

遠い記憶をたどって、いざ制作開始。台所から形のガイドにするガラスのボウルを持ってきてひっくり返して机の上に置き、ゆっくり渦巻状に針金を巻いていきます。作業を始めると、少しずつ思い出してくるから不思議。

そうそう、大まかな形ができたら、そこから細い方の針金で縦に留めていくんだったな。

最初はおぼつかなかったペンチ使いも、次第に達者になってきます。

針金が多少ヨレヨレしても気にしない。それよりも、しっかり丈夫に出来上がるように、クルリと留める場所だけは緩みの出ないように気をつけて、あとは味わいということで。

仕上がったところで、まだ弱そうな場所があったら針金をもう一本プラスして巻いてみたり、最後の微調整をします。全体の形が傾いていてもひしゃげていても、そこはご愛嬌。

吊り紐は、麻ではなくて、針金を繋げてもいいし、革紐や鎖を使っても。

このカゴで、桑の葉だけでなく、ヨモギやスギナも摘んできて干しましょうか。これで、ご機嫌な日替わりハーブティー暮らしをしばらくおくれそうです。

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平野恵理子

イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。

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