こんにちは、和菓子女子のせせなおこです。
新しい年が始まりました。1月の行事はあずきやお餅がたくさん食べられるので毎日ニコニコ過ごしています。さて、我が家では物心ついた時から「ぜんざいの日」というものが存在しました。
冬休みが終わってしまうさみしさよりも、この「ぜんざいの日」がとにかく楽しみで、冬休み明けの学校もルンルンで行っていました。そして、「ぜんざいの日」当日。学校から帰ってきて玄関を開けるとふわ〜!!と家中を漂うあずきの香り。
「ん〜、これこれ!」急いで手を洗ってたっぷりのあずきとちょっと甘めのお汁。白玉をこれでもか!とお椀にすくって夢中で食べていたのを思い出します。
それが「鏡開き」だと気づいたのはほんの数年前のこと。
大人になり鏡開きの意味や由来を知ることで、ただ「楽しい日」だったものがより一層味わい深い日になりました。
そんなぜんざいが大好きな私が、東京でとっても驚いたことがあります。ふらっと入った甘味屋さんでの出来事。その日もすごく寒くて、あたたかいぜんざいを食べよう、そんな気持ちで開いたメニューには「御膳汁粉・田舎汁粉・御膳ぜんざい・田舎ぜんざい」の文字。
えー!!!!!ぜんざいとおしるこって違うの!?それにこの種類の豊富さは何!?ぜんざいのテーマパークなの!?と大興奮。
お店の方に伺うと、「お汁粉はお汁のあるもの、ぜんざいは汁気がないもの。御膳がこしあん、田舎はつぶあんです。」とのこと。
さらっとこのフレーズが言える店員さんはぜんざい使いなのかな?なんて思いながら「え、えっと、つぶあん…田舎ぜ、ぜんざいをお願いします!」としどろもどろに答えました。
運ばれてきた田舎ぜんざいを見てびっくり。ぜんざいといえばつぶあんの汁気たっぷりのもの。ここでいう4種類の中で分類するなら田舎汁粉というわけです。目の前に現れたものは汁気のない、もはやつぶあん!!!文化の違いに驚かされたいい思い出です。
ところで、ぜんざいという名前の由来は、日本一の縁結びの神様・出雲大社で行われる神在祭で配られる「神在餅(じんざいもち)」がなまってぜんざいになった、という説や、一休禅師が「善き哉(よきかな)」といったことから、などいくつか説があるようです。
一方お汁粉はもともと餡汁粉(子)餅だったのが略されて汁粉になったといわれ、江戸時代後期から一般庶民に広まったとされています。
お正月のお雑煮や七草粥の代わりに食べるなど、地方によっていろんな風習があり探っていきたいところ。今は最も寒いとされる寒の季節です。心も身体も暖かくして、寒い冬を乗り切りましょう!
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