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すずらん

旬のもの 2021.06.17

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こんにちは、こんばんは。
ライターのくりたまきです。

すずらんは、その名の通り鈴のような花が特徴的。純白の可憐な花が、1つの茎にいくつも連なって咲いている様子は、繊細でかわいらしいですよね。

開花の季節は、4~6月。すずらんの自生地が多い北海道では、ちょうど今が見頃とされています。高地に一面に広がるすずらんの花、ぜひ一度見てみたいものです。

すずらんには「君影草(きみかげそう)」という別名があります。日本原産のすずらんは花が葉の影に隠れるように咲くため、控えめな美しさをこの名前で表したのだそうです。ちなみにヨーロッパ原産のすずらんは、葉と同じくらいの高さに花が咲くそう。佇まいの違いを見比べてみるのもおもしろいですよ。

また清潔感のある澄んだ香りは、バラ、ジャスミンと並んで三大フローラルノートと呼ばれています。香水の原料として使われるほど、人びとに愛されてきた香りです。

清楚で控えめなすずらん。わたしはこの時期、運よく花屋で見かけると、部屋にお迎えしたくなってつい買っています。飾るときは余計なことをしなくても、いさぎよく無地の白磁のフラワーベースに入れるだけで映えます。葉っぱのボリューム感がほどよく花を引き立ててくれるので、ほかの花との組み合わせを考えなくてもシンプルに楽しめるんです。

見た目と香りはもちろん、花言葉まですてき。すずらんには「ふたたび幸せが訪れる」という花言葉があります。これは春の訪れを心待ちにする北国の人びとの思いに由来するのだそうです。長い冬のあとの春。

まだまだ感染症が猛威を奮う世の中と、冬を重ね合わせてしまいます。でも、季節は立ち止まりません。だれもが不安を抱えていると思いますが、すずらんの花言葉のように「きっとふたたび、しあわせな春が訪れる」と信じて暮らしていたいものですね。わたしも小さなすずらんの花に希望を感じながら、日々の暮らしを慈しみたいと思います。

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栗田真希

ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。

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