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みなさん、こんにちは。ライターのきむらいりです。

地域によっては梅雨も明け、本格的な夏が目前となってきましたね。
今回ご紹介する7月の季節湯は「桃湯(ももゆ)」です。桃と聞くと、果実の甘くてジューシーな香りを想像してしまいますが、季節湯に用いるのは葉の部分。

中国が原産の桃はその栄養価の高さから「仙果」とも呼ばれ、果実だけでなく、葉や花、種まで余すことなく活用できることで知られます。
この時期に旬を迎える甘くておいしい桃、実は薬効にも優れた植物なのです。

季節湯とは?

四季折々の旬のものを取り入れたお風呂のこと。旬の植物を湯船に浮かべることで、そのパワーを全身で享受しながら季節の変化を楽しむ、日本に古くから伝わる入浴文化。平安時代に弘法大師・空海が医療用の薬湯として「薬草風呂」を広めたのがルーツとされています。※諸説あります

日本では「土用の丑の日」にうなぎを食べるならわしがありますが、これは江戸時代に学者の平賀源内が、夏場の売れ行きが不調だったうなぎを売るために広めたものだとされています。「これから訪れる暑い夏を乗り越えるため、栄養豊富なうなぎを食べるといい」という、現代でいうマーケティングは見事に成功し、現代まで続くならわしとなりました。

そもそも「土用」とは四立(立夏・立秋・立冬・立春)前の約18日間のこと。一般的には夏の土用が有名ですが、実は年に4回訪れる季節の変わり目を表した雑節なのです。

一方の「桃湯」も、江戸時代から夏の土用の風物詩として定着していたといわれています。
それは、桃の葉に含まれる成分が「あせも」や「日焼け」などの夏の肌トラブルによいとされているから。

体調を崩しやすい季節の変わり目に、栄養豊富な食事を取り入れたり薬湯で体調を整えたりする先人たちの知恵は、しっかりと現代にも受け継がれているのです。

火照った肌を鎮めてくれる「桃湯」

季節湯に用いる桃の葉には、タンニンやフラボノイドが含まれています。
柿やワインの渋みのもとでもあるタンニンは、炎症を鎮めたり肌を引き締めたりする「収れん」作用があるとされ、夏の肌トラブルであるあせもや日焼け、虫刺されなどに効果的。同様に、フラボノイドも肌の湿疹に効果が期待できる成分です。

ご自宅で「桃湯」を行う場合は、桃の葉を煮出した汁をお風呂に入れるか、葉を刻んでネットや布袋に入れ、湯船に浮かべたら成分を揉みだしましょう。
頭皮のふけが気になる方は、この煮出した汁で頭を洗うと効果的なのだとか。

今年も土用の丑の日がやってきます(2021年は7月28日)。桃の葉は通販で手に入れることができるため、土用の丑の日のならわしとして「桃湯」を試してみてはいかがでしょうか。

各月の季節湯

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木村衣里

編集者・ライター
北海道函館市出身。Web系編集プロダクションを経て2018年7月に独立。フリーランスの編集ギルドチーム「Huuuu」所属、「東京銭湯 - TOKYO SENTO -」元編集長。全国を取材で飛び回りながらいろんなお風呂にはいるのが好きで、動物はもっと好き。この世で一番愛らしいのはカバだと思っています。

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