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かたつむり

旬のもの 2022.06.14

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こんにちは、こんばんは。
ライターの栗田真希です。

雨の日に元気なかたつむりを見ると、梅雨だなあと実感します。身近だけどちょっと不思議なかたつむりのこと、みなさんはどのくらいご存知でしょうか?

かたつむりって、昆虫ではなく貝の仲間なんですって。海に住んでいる貝と同じ仲間。陸で生活するので、陸貝(りくがい)とも呼ばれます。かたつむりはゆっくりとしか移動できないため、仲間と出会い交流することが難しい生き物です。

婚活も難しそうだわ……と思いきや、オスとメスの区別がなく両性を持つ「雌雄同体」なので問題なし! かたつむりやウミウシ、ミミズなど、移動範囲がせまく相手とめぐり合うチャンスがすくない生き物は、雌雄同体になる場合が多いようです。なので1匹だけで子孫を残すこともできます。その結果、地域によって多様に進化して、日本全国におよそ800種類も生息しています!

もしかしたら、わたしたちそれぞれがイメージするかたつむりって、ちょっとずつ違うかもしれませんね。さらに、呼び方も違うかも? デンデンムシ、マイマイ、蝸牛(かぎゅう)などの呼称があります。

蝸牛という名前はほのぼのした見た目のかたつむりのイメージよりも強そうで、ギャップがあります。たしかに牛のように動きは緩慢だし、目の部分の「大触角」が牛の角のように見えなくもありません。例え方がチャーミングですよね。

梅雨の時期、雨でスケジュールは乱れがちだし、肌に張り付く湿気はうっとうしいし、気持ちまでじめっとしてしまう瞬間が幾度もやってきます。

わたしはそういうときに、雨をよろこぶように動いているかたつむりを見かけると、すこしだけ前向きな気持ちになれるのです。

雨のときにこそ、元気になれる生き物もいる。しかも、焦らずにゆっくり歩みを進めている。そんな姿に、「今日自分が楽しんでできることを、ひとつでも増やしたいな」と、おいしいおやつの計画を立てはじめるこのごろです。

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栗田真希

ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。

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