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バジル

旬のもの 2023.08.07

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今日のお話は夏が旬のハーブ「バジル」です。

バジルの原産はインドや熱帯アジアで、語源はラテン語やギリシャ語で「王らしさ」「王」を意味します。
バジルの種子は水分を含むとゼリー状になるという特徴があり、目に入ったゴミを取り除いてくれることから、「目箒(めぼうき)」という和名がつけられました。

東南アジアでは、バジルの種子をココナッツミルクやシロップと一緒に合わせて、冷たいデザートを作ります。日本でもドリンクなどが売っていますので、機会があればプルプルプチプチ食感を楽しんでみてください。

バジルは、イタリア料理でよく使われる代表的なハーブです。トマトやチーズと相性がよく、トマトソース、ピッツァマルゲリータ、カプレーゼ、ブルスケッタには欠かせません。
バジルの程よい甘みと苦味、爽やかな香りが、キリッと味を引き締めてくれます。また、鮮やかなグリーンは、料理の彩りになり綺麗です。

私はイタリアに5年半住んでいたのですが、料理学校や修行したイタリアンレストランでもバジルはよく使いました。
夏のイタリアンと言えば、ジェノヴェーゼペーストを使ったパスタでリグーリア州(州都はジェノヴァ)の郷土料理です。リグーリア州は海に面した温暖な気候風土で、バジルが育ちやすい環境です。

ジェノヴェーゼペーストの材料はバジルの葉、松の実、ニンニク、パルミジャーノチーズ、ペコリーノチーズ、オリーブオイル、塩です。
香りや塩味が気になる方はニンニクと塩を抜いて、使う時に少し足すと好みの味に調整できます。オリーブオイルが重たいなと感じる時は、サラダ油や太白胡麻油に変えて、召し上がる時にオリーブオイルを少しかけると良いです。

今日は、このペーストを使ったおすすめのレシピをいくつかご紹介します。

パスタを茹でながら、時間差でじゃがいもとインゲン豆を入れ、火が通ったら湯を切りペーストを混ぜるだけです。一皿で野菜もたっぷりいただけます。

バジルは紫蘇と同じ仲間で、防腐、殺菌効果がありますので、お弁当にも向いています。貝殻の形のパスタを使うと夏らしい雰囲気が出ます。

次は、コスパの高い時短おかずです。
塩胡椒した薄切り豚肉にペーストを塗り、6pチーズを挟んで巻いて、フライパンで焼きます。

最後はドレッシング。ペーストと酢を大さじ1ずつ、砂糖を小さじ1、塩少々。お好みで醤油を小さじ1入れても良いです。

バジルの香り成分には食欲増進、リラックス効果があるとされていますので、食欲が落ち気味の時や疲れている時に、バジルを使った料理を召し上がってみてはいかがでしょうか。
厳しい暑さが続きますが、皆さま元気にお過ごしください。

写真提供:川口屋薫

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川口屋薫

料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁

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