こんにちは。和菓子コーディネーターのせせなおこです。
毎日暑いですが、みなさん元気にお過ごしでしょうか?夏バテしないように体力をつけるといったら、そう、おいしいものですよね。今回の主役は、鮮やかな緑色が美しい「ずんだ餅」です。
初めてずんだ餅を食べたのは小学生の頃。家族で東北へ旅行に行った時のことでした。お餅にのっている美しい緑色のものはなに?あんこではないし、気にはなるけど、おいしいの…?どんな味なの…?と、ドキドキ。
「おかあさん、この緑色のものはなに!?」
「これは、”ずんだ” といって、枝豆をつぶしたものだよ。まあ食べてみなさい!」
え、え、枝豆?枝豆がのったお餅…小学生の私の頭の中はますます「?」だらけになりました。恐る恐る一口食べると、、、ふわっと漂う爽やかな香りと心地のいい食感。ほんのり甘いずんだは仲良くおもちと絡み合っています。思っていたよりもものすごくおいしいぞ…!?!?
ずんだはもともと宮城県を中心とした東北地方で食べられてきた郷土菓子。地域によっては「づんだ」や「じんだん」と表現するところもあります。
そんな「ずんだ餅」の名前の由来には諸説あります。一つ目、仙台藩の領内に住んでいた甚太(じんだ)という農夫が、枝豆を潰して餅と混ぜて食べていたところを見た周りの人たちが名付けた「甚太餅(じんだもち)」が訛った説。
二つ目に、戦国武将の伊達政宗に関わるもの。合戦の際に陣太刀(じんだち)の柄で枝豆を潰して食べたため、陣太刀が訛ってずんだになった説や、領民から出された餅を「仙台藩豆打餅」と名づけ、「豆打(ずだ)」と呼ばれ、訛った結果「ずんだ」になった説。
どの説も共通しているのは、訛って「ずんだ餅」になったということ。名前の由来にいろんなエピソードがあるだけでも、この地域の人々にずんだ餅が愛されていることがわかります。
最近では生クリーム大福にお饅頭、シェイクにアイス、もなかにどら焼き!「ずんだスイーツ」という言葉まで誕生しました。
仙台名物として全国的に有名になってからは年中食べることができますが、枝豆が旬を迎える夏が食べごろ。お家で作ることも可能ですが、枝豆はとても痛みやすいので気を付けて!
初めて食べたあの時の気持ちを思い出しながら、久しぶりにずんだ餅を食べたくなりました。まだまだ続く暑い夏。元気いっぱい乗り切りましょう!
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