おはようございます、こんにちは。編集者の藤田華子です。
多くの学校行事がありますが、この時期、ひときわ盛り上がりを見せるのが「文化祭」ではないでしょうか。文化祭は、学生以外にも地域の方や一般の方など多くの人々に学び舎が解放され、芸術と文化を祝う機会です。今日は文化祭についてお送りします。

さて、さっそくですが日本最古の文化祭はいつごろ開催されたのか想像してみてください。戦後から?もっとまえから?
一説によると、江戸時代中期には寺子屋での席書(せきがき:書道の展覧会)や、天神講(学問の神様である菅原道真を偲び、天神様の掛け軸や置物などを飾る催し)など、寺子の清書を貼り出して展覧する行事が最初だといわれています。
それが現在のかたちになったのは、1921年。当時の東京府立第五中学校(現・小石川中等教育学校)で「創作展覧会」として開催されました。全国初の取り組みということで新聞などのメディアでも大々的に取り上げられ、来場者数は3000人以上にものぼったそう!

これを始めたのが、“大正自由教育運動”に力を注いでいた伊藤長七です。大正自由教育運動とは欧米から輸入された運動で、従来の教育に縛られず、より自由で生き生きとした教育体験の創造を目指そうとした動きのこと。日本で初めての男女平等教育の実施や、共学を実現しました。当時、大正デモクラシーの風潮が高まり、それも追い風になって広まっていったそうです。
それから全国の学校で文化祭が開かれるようになり、いまではすっかり秋の風物詩に。
なかには来場者数が1万人を超えたり、チケットが高値で取引されたりする学校もある(!)と耳にします。

音楽、美術、スポーツ、ファッションショー、模擬店…生徒さんたちが、文化祭に向けて長い期間準備に励んでいることを思うと、拝見する楽しみもひとしお。中心になってクラスや催しを牽引するひともいれば、縁の下の力持ちとして参加する人もいて、楽しみ方は生徒それぞれですよね。
私は女子校出身なので、隣の男子校の文化祭に足を運ぶ…なんていう青春の一幕を、これを書いているいま思い出しました(笑)

新型コロナウィルスの感染拡大も落ち着き、去年から一般の方の参加も認められている学校も増えてきました。今年は足を運び、若者たちのフレッシュなパワーに触れてみてはいかがでしょうか?

藤田華子
ライター・編集者
那須出身、東京在住。一年を通して「◯◯日和」を満喫することに幸せを感じますが、とくに服が軽い夏は気分がいいです。ふだんは本と将棋、銭湯と生き物を愛する編集者。ベリーダンサーのときは別の名です。
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