こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」の運営をしています。ムシミルで検索してみてください。
冬には昆虫って見られなくなるイメージですよね?
でも冬にだけ見られる昆虫もいるんですよ。
今回は冬に見られる昆虫の中からキリガを紹介したいと思います。
キリガという言葉は複数の捉え方ができるのですが、今回お話しするのは冬にだけ見られるヤガの仲間という意味で「冬夜蛾」と書いてキリガと読む仲間達です。
昆虫は種類が豊富で、競争がとても激しいです。
その中で、ライバルが少ない寒い時期に活動しようと思った昆虫がいます。
本当に冬に飛んでいる蛾の仲間がいるのか疑問に思うかもしれません。
しかし、冬の間でもカブトムシを探す感覚で樹液の出ている木などを見て回るとキリガを見つけることがあります。

私も冬に蛾の仲間を探すことはあまりなかったのですが、上の写真のノコメトガリキリガを見つけたのがきっかけでキリガの仲間たちに興味を持ちました。
探してみれば見つかるもので、色んな模様のキリガに出合うことができ、冬の楽しみが増えました!
基本的に夜行性なので冬の夜中に探しに出るところがちょっとだけつらいですね。
寒いのは苦手でも、出合いがあれば頑張れるものです。
小型で2cm程度の種類が多いですが、翅を広げれば5cmを超えるような大型の種類もいます。

キバラモクメキリガはこの仲間の中ではよく見られる種類ですが、大きいことと筒状に翅を閉じるのが特徴的です。
じっとしていると、短い枯れ枝のようにも見えます。

正面から顔を見てみると、まるで木の年輪のような模様まで入っています。
気合を入れて枯れ枝のふりをしているんですね。
他にも、個人的に興味深いキリガにチャマダラキリガがいます。
模様の変化がとても大きい種類なんです。
キリガを探し始めた頃に、何種類ものキリガを見つけたと思ったら全部チャマダラキリガだったことがあります。
慣れないと同じ種類と気付かないこともあるので、見つけるたびに模様の観察をしています。


2つ並べてみましたが、全然違いますね。
冬でも興味を持てばいろんな昆虫に出合うことができます。
キリガを探すのは少し大変かもしれませんが、寒い時期でもこうやって一生懸命生きている昆虫たちがいることを知ってもらえたら嬉しいですね。
写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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