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郷土玩具きょうどがんぐ

旬のもの 2024.04.24

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こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。

みなさまは「郷土玩具」と聞いて、一番に何を思い浮かべるでしょうか?
「郷土」それはすなわち、自分の生まれ育った土地であり「故郷」という意味ですから、きっとそれぞれの心の奥に故郷の懐かしい光景と、愛着を感じる伝統的なおもちゃが浮かんでくることでしょう。

日本の各地には、その土地ならではの風土や習慣、そこで生まれた伝説や古来、受け継がれた物語に基づくモチーフを、子どもに与えるためのおもちゃにしたものが数多くあります。

たとえばこけしや赤べこ、起き上がりこぼしにだるまといったような全国的にも有名なものから、その地域でないとなかなかお目にかかることのない珍しいものまで、多種多様で豊かな文化が地域の中に根付いています。

郷土玩具についてひとつひとつ調べていくと、その多くは「厄除け開運」や「無病息災」「立身出世」など、人の親なら誰しも願う「子どもの幸せ」へと通じる祈りが込められていました。
それを「おもちゃ」という形で、子どもにとって非常に身近な道具としてそばに置くことは、ある意味で小さくか弱い子どもをいつも近くで見守る「守り神」や「御守り」のような存在でもあったと言えるのではないでしょうか。

祈りや感謝といった想いが宿されていて、子を想う親たちが、かけがえのない我が子にもそれを買い与えながら、健やかな成長と人生の幸福を祈ってきたのだと思わずにはいられません。
それは言うなれば、「愛情の伝統」や「想いの伝統」とも言うべきものであり、郷土玩具が長い歴史の中で、多くの人の手で大切に受け継がれてきたことが分かるのです。

みなさまもぜひ、日本全国にどんな郷土玩具があって、そこにどんな愛情や想いが宿っているのかを知りつつ、自分にとっての「お気に入り」を探してみてはいかがでしょうか。
大切なお子様がいらっしゃる場合にはその子への贈り物として、また、自分自身や大切な人へ幸運を祈るラッキーアイテムとして、お迎えしてみても素敵かもしれません。

愛嬌のある見た目や、ユニークで思わず笑顔になってしまうような姿のものも多く、きっと身近に幸福を呼び込んでくれることでしょう。
置物だったりお菓子だったり、動かして遊ぶことができたり、楽器のように音を出すことができたり――その使い方も様々です。

郷土玩具を通じて、その土地の文化や風土に興味を抱くこともあるかもしれません。
そうしたら、それもあなたにとってひとつの「ご縁」となるわけですから、実際にその地域を旅してみても素敵ですよね。

愛すべき郷土玩具との出会いが、それぞれの人生をより豊かにするひとつのきっかけとなれば、私も嬉しく思います。

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紺野うみ

巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。

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