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金魚すくい

旬のもの 2024.07.28

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おはようございます、こんにちは。編集者の藤田華子です。
みなさん、今年の夏はお祭りに行く予定はありますか?

子どものころ、お祭りで楽しみにしていたのが「金魚すくい」でした。あのドキドキする瞬間、すくった金魚がキラキラと輝く光景が、今でも鮮明に思い出されます。

金魚すくいは、日本の縁日文化のひとつとして、古くから親しまれてきた遊びです。江戸時代には既に存在し、浮世絵や錦絵に描かれていたものが記録として残っています。当時は高貴な人々が楽しんだ遊びでもあったんだとか。その頃から、金魚独特の美しい姿と動きが人々を魅了していたことがわかりますね。

金魚すくいに欠かせないのが、「ポイ」と呼ばれるすくい網です。語源については諸説ありますが、江戸時代の俗語である「ほい」から来ているという説も。当時、物をすくう際に「ほい!」と声を掛けることがあったため、それが「ポイ」に変化したとか。なんだかかわいらしいエピソードです。

そしてこの「ポイ」の使い方が、金魚すくいが成功するか否かのポイント。何匹かすくったら裏表を変えて、交互に使うことで和紙の強度を保つことができ、長く金魚すくいを楽しめます。
水面に対して斜め45度にポイを入れ、そっと、でも素早く金魚をすくいます。お椀は狙った金魚に近づけて。みなさんの成功を祈ります!

金魚には興味深い豆知識がいくつかあるんです。

たとえば、驚くほど長寿の金魚がいること!飼育環境にもよるのですが、平均5〜6年元気でいるものもいれば、40年以上生きたという記録もあるんですよ。私が通った小学校にも、もう数十年生きているといわれる主のような金魚がいました。

また、その観賞の仕方にも特徴が。尾ヒレが長く、丸型の品種は上から見る方法が合っていて、身体が横に長い品種は、横から見た体型が美しいので横から見る方法がぴったりだと言われています。

幼少期の思い出として、私の家では毎年夏になると庭先に小さな金魚鉢を置き、金魚すくいで捕まえた魚を飼っていました。その金魚たちには名前を付け、大事に育てました。一匹一匹が個性豊かで、私たち家族に楽しい夏のひと時を演出してくれました。

いまでも夏が訪れるたびに、金魚すくいの楽しさと感動を思い出します。みなさんが、今年の夏も素敵な思い出をたくさん作れますように。

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藤田華子

ライター・編集者
那須出身、東京在住。一年を通して「◯◯日和」を満喫することに幸せを感じますが、とくに服が軽い夏は気分がいいです。ふだんは本と将棋、銭湯と生き物を愛する編集者。ベリーダンサーのときは別の名です。

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