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初桜はつざくら

季語 2024.03.27

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こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。

今年もいよいよ、桜の季節がやってきました。
桜とは古来、春の希望を象徴するかのような存在として、多くの日本人の心にあたたかな感情をもたらしてきた花なのではないでしょうか。

今回ご紹介する言葉「初桜」とは、俳句の世界では春(仲春)の季語としても使われており、新しい年になって最初に咲く桜の花、もしくは咲いて間もない頃の桜の花のことを指しています。
同じ意味の言葉に「初花」がありますが、「花=桜」ということは、日本人は花と聞いて真っ先に「桜」を思い浮かべる人が多い、という何よりの証なのかもしれませんね。

この国には本当にあちらこちらに桜の木がありますので、ふと道を歩いているだけでも、道路脇や公園、学校や個人の家のお庭でまで「あ、これは桜だなぁ」と、その存在を見つけることができます。
この季節は、木を見上げて桜とわかると、その枝先に丸く膨らんだ蕾のひとつにポンと花開いたものがないかどうか、ついつい探してしまいます。

そして、上手く「初桜」を見つけることができたときには、もうほっこりとあたたかな気持ちになって、まるで春の姿を一番に見つけた人になれたような、ちょっと誇らしい気分になれるのです。
私だったら「今日、〇〇のところの桜、咲いてたよ!」と、誰かに教えたくなってしまうかもしれません。
美しいその姿を写真におさめたり、お花見のスケジュールを考えたり、自然が見せてくれる一瞬のきらめきを心に残そうと、あの手この手を考えたくなってしまいます。

桜はひとつひとつの花こそ色も大きさも控えめなのに、これが一つ二つと花開き満開となる頃には、その圧倒的な存在感が人の心を感動でいっぱいにしてくれます。
春という節目の季節を彩る花ということもあり、多くの人の新たな門出や旅立ち、別れと出会いなどの鮮明な記憶とともに、心に残り続けるのではないでしょうか。
願わくば、その記憶たちがすべてあたたかな思い出となって、皆様の胸の引き出しにしまわれますように。

今年の初桜、皆様はどこかで目にすることができるでしょうか。
初桜を見つけたら、ぜひ周囲の大切な人にそっと教えてあげて、一緒に春の喜びを共有してみてくださいね。
きっと、笑顔になれること間違いなしの、明るい話題になることでしょう。

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紺野うみ

巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。

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