みなさん、こんにちは。ライターのきむらいりです。
4月になり、新年度の始まりと同時に新しい生活に踏み出した方も多いのではないでしょうか。日本の春といえば桜の季節。今年は例年よりもかなり早く開花・満開を迎えた地域が多く、これからは東北や北海道で本格的な桜の開花を迎えるのみとなりました。
さまざまな出会いや別れ、新しい生活の始まりに色を添えてくれる桜。毎年「桜の開花予想」が連日のニュースで取り上げられたり、各地の桜の名所から中継したりと、日本中が桜の季節の到来に盛り上がりますよね。みなさんにも、それぞれお気に入りの「桜スポット」があるのではないでしょうか。
「春=桜」といえるほど、私たち日本人にとって欠かすことのできない存在の桜は、そのまま4月の季節湯にも用いられます。
季節湯とは?
四季折々の旬のものを取り入れたお風呂のこと。 旬の植物を湯船に浮かべることで、そのパワーを全身で享受しながら季節の変化を楽しむ、日本古来から伝わる入浴文化。平安時代に弘法大師・空海が医療用の薬湯として「薬草風呂」を広めたのがルーツとされています。※諸説あります
新型コロナウィルス感染症の予防対策として、宴会を伴うお花見は制限されていますが、学校の校庭やちょっとした公園、河原や土手など、多くの場所で見かけることのできる桜の姿に癒されている方も多いのではないでしょうか。
花が散った後の枝を活用した、桜の季節湯
「桜湯」と聞くとピンクの花びらをお湯に浮かべて……と想像されるかもしれませんが、季節湯に用いるのは樹皮です。煮出した樹皮には消炎作用があるとされ、昔から肌の湿疹、蕁麻疹、あせもや打ち身などお肌のトラブル・炎症を和らげる目的で桜湯に入っていたそう。
桜湯に使う樹皮は表面の皮を剥いで細かく刻み、天日干しで乾燥させます。十分に乾燥したら布袋やお茶パックなどに樹皮を移し入れ、水と一緒に鍋で20分ほど煮出します。煮出した汁を湯船に入れたら、ほんのり桜が香る季節の「桜湯」が完成です!
桜の枝はお花屋さんで手軽に購入することができ、自宅で桜の開花を楽しんだ後に樹皮を季節湯に用いることで、余すことなく桜を楽しむことができますね。
公園でのお花見が難しい今だからこそ、ご自宅で桜の花見を楽しんだ後の桜湯までぜひ試してみてはいかがでしょうか。
4月の季節湯は「さくら湯」
「花」というと俳句の世界では桜を指すように、古くから日本人に愛されてきた桜。
また「桜湯」といえばお祝いの席に出される飲み物が有名ですが、そんな桜をお風呂に入れる楽しみ方もありました。
季節湯の「さくら湯」で使うのは桜の樹皮や葉っぱ。本格的に楽しもうとすると素材を用意しなくてはいけなかったり、入浴後の片づけが少し大変。そこで、手軽にさくら湯を楽しめる入浴剤をご紹介します。
木村衣里
編集者・ライター
北海道函館市出身。Web系編集プロダクションを経て2018年7月に独立。フリーランスの編集ギルドチーム「Huuuu」所属、「東京銭湯 - TOKYO SENTO -」元編集長。全国を取材で飛び回りながらいろんなお風呂にはいるのが好きで、動物はもっと好き。この世で一番愛らしいのはカバだと思っています。
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