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えびす講

暦とならわし 2021.10.20

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こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。

旧暦10月は、日本の暦で「神無月(かんなづき)」とも呼ばれます。
この名前の由来にはさまざまな説があります。「無」という字は「の」という意味なので「神の月」であるという説や、文字通り全国各地の神社から「神様がご不在になる月」であるという説も。

というのも、神社の世界において旧暦10月と言えば、島根県の出雲の地で「神在祭」という大切なお祭りがあるからです。

出雲大社

「神在祭」は年に一度、八百万(やおよろず)の神様たちが出雲大社に集まって、神議(かむはかり)という縁結びについての会議を行っているのだとか。だから、出雲では逆に、旧暦10月のことを「神在月」と呼ぶのです。

でも、各地の神社からすべての神様が出雲へ出張されてしまうとなると、神社にはどなたもいなくなってしまい大変なのでは……、と想像する方もいらっしゃるはず。
そこで、この「神在祭」の時に神社に残られ、留守を守る「留守神」としても大役を担ってくださっているのが、エビス神なのです。

そして「えびす講」とは、そんなエビスさまに感謝と祈りを捧げるお祭り。
年が明けてすぐの1月10日には、西日本を中心に「十日戎(とおかえびす)」と言うお祭りがありますが、それもこの「えびす講」の別名であり、同じ意味合いを持っています。
他にも、地方によって「えべっさん」「えびす祭」などと呼ばれることもあります。

この日は、エビスさまをお祀りしている神社も賑わいますが、それぞれの自宅でも旬の食べ物をエビスさまへお供えする習慣があります。
こういった文化には、日頃の暮らしの豊かさや自然の恵みに対して神様に感謝を伝えることで、また新たな福を授かることができるよう祈りが込められているのです。

エビスさまは七福神の内のひと柱(はしら=神様の数え方)に数えられ、他にも「恵比寿・恵比須・戎大神(えびすおおかみ)・西宮大神(にしのみやおおかみ)・蛭子命(ひるこのみこと)」など、さまざまな呼び名を持つ、大変有名な神様です。
特徴は、ふっくらとした頬に立派な福耳のお顔。そして、海の神様でもあることから、手には釣り竿と大きな鯛を持っています。
まさに「財福の神」の名に相応しいお姿で、おおらかな笑い声が聞こえてきそうなやさしい表情をしていますね。

「財福」の言葉からも分かるように、エビスさまには商売繁盛・五穀豊穣・大漁などの御神徳があると言われており、昔から人々の暮らしにとって大変身近な存在だったに違いありません。
神社でお祀りされていることの多い神様なので、そのお姿を見かけることも少なくないはずです。

どこかでエビスさまに出会えたときは、「財福の神様」というのを思い出していただき、日々の感謝を伝えつつ、さらなるお力添えをお祈りしてみてください。
どんなことが生業(なりわい)であり、生活の豊かさに繋がっているかは人それぞれですが、エビスさまはきっと、あなたにとっての「財福」を授けてくださることでしょう。

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紺野うみ

巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。

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