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神棚かみだな

暦とならわし 2021.12.01

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こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。

皆様のご自宅には、神棚がありますか?
「神棚のある家」と聞くと、広々とした和風建築や、立派な旧家を思い浮かべたくなるかもしれません。
そして、「いやいや、うちにはそんな大層なものは置けないんです」と恐縮してしまう方が多いようです。

写真提供:紺野うみ

しかし近年では神棚にも、洋風建築に合うモダンな形や、壁にかけることのできる省スペースな形まで、さまざまな種類が生まれています。
ひと目見ただけでは「神棚」と分からないような、お洒落でワクワクするようなデザインのものも少なくありません。

神社が好きでよくお詣りする方や、叶えたい願いごとがある方も、敷居の高さを感じて遠ざけてしまわず、ご自宅にぴったりの「お気に入りの神棚」を探してみてはいかがでしょうか。
どんな形であっても、家の中に神様をお迎えして、自分と大切な家族を近くで見守っていただく。家庭の祀りには「神様をもっと身近に感じたい」という想いや真心が、もっとも大切なことだからです。

写真提供:紺野うみ

神棚には、お好きな神社で授かった御札(神札)をお祀りします。

御札は、神様の分け御霊が宿る「依り代」のひとつ。肌身離さず持ち歩く御守りが個人を見守ってくださるものであるなら、御札は神棚から、家そのものや家族を見守ってくださる存在です。

朝には一日の挨拶と安寧を願い、夜には一日の奉告と感謝の想いを届ける。そんな「祈り」の習慣が、私たちの暮らしや心を整えてくれます。
自宅で神棚に向かって手を合わせれば、いつでも神様に祈ることができます。つまり神棚とは「家庭に作る小さな神社」のようなもの、と言えるのではないでしょうか。

神棚の祀り方については、たとえば、御札が南か東を向くようにすることや、複数の神社の御札を祀る場合の順序(重ね方)など、いくつかの決まりごとがあります。
他にも、お供え物ができるのであればそれらの並べ方など、調べるとさまざまなルールがあって悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、それらも「必ず守らないと罰が当たる」わけではありません。
無理なく神棚を自宅にお迎えするところから始めてみて、祀り方の決まりごとも、少しずつできることから整えていけば良いのです。

それよりも、神様は想いを込めて祈りを捧げながら、日々を清く正しく生きようとする私たちの心を見ておいでです。
神棚に向かって手を合わせる暮らしは、何気ない日々の中にも感謝を忘れずに過ごす、素晴らしい習慣になることでしょう。
「開運」や「幸福」を願う人は、ぜひ、神棚のある暮らしを始めてみませんか?
きっと、一日一日を丁寧に過ごすことの大切さを、実感できるはずです。

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紺野うみ

巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。

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