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1年間と年度の不思議

暦とならわし 2022.04.13

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こんにちは。写真家の仁科勝介です。

4月1日に新年度が始まり、まもなく2週間経ちます。一方で、1月1日から今日に至るまで、100日間と2日が経ちました。4月1日からの約2週間も、1月1日からの約100日間も、始まりの日から同じ「今日」を示すことができます。私たちは普段、「1年間」や「年度」をどのように捉えているのでしょうか。

たとえば、SNS上で「今年は残り○日、残り○%です」という投稿を何度か見かけたことがあります。そして、その基準は必ず1月始まりです。「今年度」の話ならば、それほどピンとはこないでしょう。このときぼくは、1年間を1月始まりで捉えています。

しかし、クラス替えがあった少年時代を振り返ると、1月よりも4月の方が、圧倒的に重要でした。「好きな女の子と一緒のクラスになりたい、なりたい!」と布団をかぶって祈ったものです。高校時代のクラス替えですら、澄まし顔のドキドキ顔でした。このときぼくは、4月始まりの優先度がとても高かったわけです。

そうやって、私たちは「1年間」と「年度」を自由自在に操っているように感じます。文化に合わせ、慣習に合わせ、現代の日本の時間軸を、からだに染み込ませながら育ったと。

ならば、それぞれの時代の流れに合った「1年間」や「年度」が存在したのではないでしょうか。実際、年度の由来はいろいろな説があります。これから先、1月始まりや4月始まりの捉え方が変わっていく可能性だって、なきにしもあらずのはずです。というわけで、今回は「4月始まりが好きな理由」と「7月始まりがあったかもしれない不思議」の二点をまとめました。

4月始まりが好きです。いくつか理由を考えましたが、4月にぴったりな「春」という言葉の、「はる」という音の響きが良いよね、と本を読んで共感しました。参考文献は高田公理氏の本です。草木の芽が「張る」、田畑を「墾る(はる)(開墾する)」、気候が「晴る」という言葉が、「春(はる)」につながっているのだ、という内容です。「春」はひとつの意味だけではないからこそ、暖かいのかもしれないなあ。そう考えるだけでも、4月始まりが好きになるのでした。

7月始まりは、今までに考えたこともありませんでした。きっかけは、七十二候の「麦秋至(むぎのときいたる)」です。これは5月下旬から6月初旬、麦の収穫を迎えた時期の言葉で、「秋」は「収穫の時期」という意味になります。そして、収穫を終えた6月を境にして1年間を分ける「一年両分性」という昔の考え方を知ったのでした。参考文献は田中宣一氏の本です。「麦の秋」と「稲の秋」を2つの大切な収穫の時期として、1年間を区切ったのではないかという民俗学の考えです。このとき迎える7月は正月、つまり新年のような始まりに近かったのではと考察されているのでした。

民俗学者の柳田國男氏や宮本常一氏も、7月始まりを考察しています。しかし、完全な答えには辿り着かないまま、現在に至るようです。ですが、今なら「7月始まりは変だ」と言われるようなことが、もしかすると、文化や慣習としてかつてはあったのかもしれない。想像もつかないような1年間や年度の捉え方が、海外ではなく、かつての日本にあったのかもしれない。そのような考え方を持ってもいいのだ、ということにぼくは嬉しくなりました。そのことを思うと、私たちが今日をあたりまえに生きていることが、不思議で面白いのです。

長くなりました。二十四節気や七十二候、季節の暦を考えることは、楽しいですね。とにかく何より、みなさんが4月から実りある新年度を過ごされますことを、心より願ってやみません。ぼくも頑張ります。

写真:仁科勝介

【参考文献】
田中宣一『年中行事の研究』1992年、303—330頁。
高田公理『語り合うにっぽんの知恵』2010年、11—22頁。

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仁科勝介

写真家
1996年岡山県生まれ。広島大学経済学部卒。2018年3月に市町村一周の旅を始め、2020年1月に全1741の市町村巡りを達成。2020年の8月には旅の記録をまとめた本、「ふるさとの手帖」(KADOKAWA)を出版。好きな季節は絞りきれませんが、特に好きな日は、立春です。

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