今日の読み物

読み物

お買い物

人気記事

特集

カート内の商品数:
0
お支払金額合計:
0円(税込)

厄祓いやくばらい

暦とならわし 2023.01.05

この記事を
シェアする
  • X
  • facebook
  • B!
  • LINE

こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。

新しい年が明けてまだ間もないですが、すでに初詣をされた方の中には、神社で「今年の厄年」と書かれた看板やポスターを目にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分の生まれ年が厄年に当たっていることを知ると、やはり多くの方が「今年は厄年か……大丈夫かな」と不安になるようです。

たしかに「厄年」の一般的な定義では、「災難・不幸などの災厄が多い年齢」とされて忌み慎まれています。
しかし、厄年は誰もが等しく順番に、人生の中で必ず迎えることになるもの。これらの年齢は、男女それぞれが体力・家庭・社会――さまざまな観点から、転機を迎えることの多い年でもあるわけです。
ある意味で、人間にとって「人生の節目」とも言えるのではないでしょうか。

今はほとんど知られていないのですが、厄年も本来は「還暦」や「古希」などと同じように、長寿をお祝いする晴の「年祝い」にあたるとも言われていたのだとか。
かつては、地域における神輿担ぎなどの「神事」に関わりを持つようになる、大切なお役目を担う「役年」であるとも伝えられていました。

つまり、そのような重要な立場になる年であるために、心身を清浄(その人自身の「正常」な状態)に保つよう心掛け、言動にも十分注意をするように、とされていたのです。
厄年はいわば、「備えるべき年」とも表現できるかもしれませんね。

写真提供:紺野うみ

そこで、大切な一年に災厄が降りかからないよう守り、心身を清めるために神社で行っているのが「厄祓い」の御祈祷です。同じ意味の内容ですが、神社によっては「厄除祈願」「厄除開運」と言うこともあります。
御祈祷とは、通常それぞれの人が行う参拝だけでなく、神職を通じて神様に祈りを届ける、より丁寧な参拝作法のこと。

写真提供:紺野うみ

皆さんも、例えば子どもの頃の「七五三」など、一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。
「昇殿(しょうでん)」と言っていつもより神様のお近くに進み、神主が「祝詞(のりと)」と呼ばれる昔の言葉で、一人ひとりの感謝や願いを神様に伝えてくれます。

神道において神様は「清浄」を好まれるとされ、神社ではあらゆる場面で「祓い清め」を行います。
これは、人間が背負ってしまった罪穢れ(犯してしまった過ちや、心を曇らせるような良くない気持ちなど)を、神様のお力で綺麗にしていただくこと。

写真提供:紺野うみ

誰しも生きていれば、良くない物事に晒され心身が疲れて、気持ちがなかなか前を向かないこともたくさんありますよね。日本に古くから伝わる神道の世界では、そんな時に「厄祓い」をすることで心身に積み重なった罪穢れをリセットして、本来の純粋な魂の状態に戻すことが「神事」として行われてきたのです。

もちろん厄年の方ばかりではなく、「最近どうもよくないことが続いている気がするので、心身を祓い清めて気持ちを新たにしたい」という方も、厄祓いの御祈祷を受けられることがあります。(※神社によっては「厄祓い」は厄年の方で、「除災招福(じょさいしょうふく=災いを退けて福を招く)」祈願とする場合もあります)

厄祓いの御祈祷は、基本的に神社で一年間いつでも受けることができますが、年明けから2月3日の節分までの間(旧暦の大切な節目である「立春」を迎えるまで)が良いとされています。

今年厄年にあたる方、気持ちがもやもやしている方は、馴染みの神社で「厄祓い」の御祈祷を受けられてはいかがでしょうか。
きっと気持ちも新たに、清々しく前向きな心で、この一年をスタートすることができますよ。

この記事を
シェアする
  • X
  • facebook
  • B!
  • LINE

紺野うみ

巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。

記事一覧

紺野 うみ|オフィシャルサイト