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スーパームーン

月と星 2021.05.26

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こんにちは。星空案内人の木原美智子です。

今日はスーパームーンの日です。スーパームーンとは、1年のうちで月の中心から地球の中心までの距離(地心距離)が最も小さくなる満月のことです。月が地球に最も接近し、見かけの大きさが最大となる満月の愛称としてスーパームーンは親しまれています。(月自体が大きくなっているわけではないのでご注意。)

ただ、スーパームーンに科学的な定義はありません。スーパームーンという言葉自体は占星術に由来し、30年ほど前にアメリカの占星術家が提唱した言葉です。天文学とは別のところで発生した言葉のため、情報サイトによってはスーパームーンの定義が少し異なっている場合があります。

月と地球の間の平均距離は約38万4400kmのため、それより近くなったら接近していると言えますが、暦生活のコラムでは「満月が36万km以内で、地球に最も接近するとき」を条件にしています。ちなみに今日は、月と地球との距離が約35万7500kmになります。

スーパームーンと聞くと、「何か特別なの?」「強いの?」「大きいの?」といろいろと想像してしまいます。私も初めてその言葉を聞いた時は「何がすごいの?」と思いました。今日の満月が強いかどうかは分かりませんが、いつもより地球に接近するため、今日は他の日の満月よりも大きく見えることは間違いないようです。ただ、先月や来月の満月を、今日見えている満月の横に並べて大きさ比べをすることはできないので「今日はいつもより大きめの月なんだなぁ」くらいの気持ちで見上げてもらえたら嬉しいです。

スーパームーンのすごさは、多くの人に月を見るきっかけを与えてくれる特別感だと思います。月が宙にあることが当たり前すぎて、普段は月を意識しない人が多いかもしれませんが、よくよく観察してみると「あんなに明るかったっけ?」「1日経っただけで昇ってくる時間がこんなに変わるのか」と気付かなかった発見がたくさんあります。

お月様観察も面白いですが、何も考えずに月を眺めながら、なんだか疲れてしまった心を癒してみるのもおすすめです。お好きな飲み物を用意して、一息ついてみませんか。

一方で、スーパームーンのパワーを得て、今夜は元気に活動したいという人もいるかもしれませんね。羽目を外さない程度に、お月様の下で楽しく過ごしてみるのも良いでしょう。過ごし方は自由です。今夜は素敵なスーパームーンがあなたの街の宙に輝きますように。

お知らせ

皆既月食を見よう!ライブ配信

暦生活で星の読み物を届けてくださる星空案内人の木原美智子さん。
所属されているsola旅クラブで、インスタライブをされるようです。暦生活も、少しだけ遊びに行きます♪

月の文房具

5月26日は「スーパームーン」と「皆既月食」が重なる特別な日。
ご好評いただいていた「月の文房具」を、限定復活させました。
あまり数はご用意できませんでしたが、ぜひご覧ください。

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木原美智子

星空案内人
広島県出身。瀬戸内の宙を見て育ちました。好きな季節は、コスモスが咲き、凜とした空気が漂う秋。宙を見上げるのが好きなので、星だけじゃなく宙にあるもの、宙に関わる文化に興味があります。ペンギンと野球も好き。

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