こんにちは。星空案内人の木原です。
宙を見上げていると、流れ星ではない明るい光がすーっと宙の中を数分ほどかけて移動するのを見かけることがあります。その正体は人工衛星。中でも国際宇宙ステーションは地上から観察できる人工衛星の中でも見つけやすく、JAXAが通過予報を出しているほどです。気になる人は「きぼうを見よう」と検索してみてください。YouTubeではNASAが国際宇宙ステーションからの映像をライブ配信しているチャンネルもあり、地上と上空からの両方の景色を楽しむことができます。
国際宇宙ステーションは、地上から約400kmのところに作られた有人実験施設です。ところで、宇宙はどこから始まるかご存知でしょうか。国際的には地上から100kmより上の空間が宇宙空間と定義されています。東京と大阪の直線距離が約400kmなので、東京から大阪に行くよりも、宇宙に行く方が距離的には近いです。ちょうど大阪に着くくらいの距離に国際宇宙ステーションがあります。
現在は6名体制で宇宙飛行士が滞在し、宇宙空間でしかできない様々な実験を行い、新薬の開発や病気の新しい治療法の発見などに応用されています。活躍する宇宙飛行士には日本やアメリカだけでなく、ロシアやヨーロッパなど様々な国籍の人がいて、文化や言語を越えて共同生活を送りつつ、大切な任務に日々従事しています。
国際宇宙ステーションは、1984年に当時のアメリカ大統領の呼びかけにより宇宙空間に実験施設を建設する計画がスタートし、世界15か国が協力しあって2011年に完成しました。それまでは各国の宇宙開発機構が個々で技術開発をしていたところ、それぞれが役割を持ち合い、技術を持ち寄って完成した宇宙の平和利用の象徴とも言える宙の有人施設なのです。
2024年に国際宇宙ステーションは運用期限を迎える予定です。NASAは2030年までの延長を希望していますが、それには各協力機構の合意が必要です。それぞれ重要な役割を持っているため、1つでも欠けてしまうと運用体制が大きく変わってしまいます。しかし地上では、平和が保たれているとは言えない状況もあり、その影響が宇宙開発に及んでいないとは断言できません。残念ながら、役目を果たしたくても果たせない現実が目の前に迫っている宇宙飛行士もいるのです。
日本は宇宙実験棟「きぼう」の運用をメインで担当しています。宇宙から地球を見ると国境がないように、宙にも国境はありません。今夜は宙を見上げて、きぼうを探してみませんか。
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