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立夏りっか

二十四節気と七十二候 2020.05.05

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こんにちは。暦生活編集部です。
今日は二十四節気の「立夏(りっか)」についてのお話です。

今年は、家で過ごすゴールデンウィークになりました。
どこか遠くへ行きたかったな…。とやっぱり思ってしまいますが、みなさんはお家での時間をどのように過ごされましたか?

今日から二十四節気は立夏(りっか)。
暦の上では、今日から夏になります。
日差しは強く、草木の緑は濃くなり、少しずつ夏の気配を感じられるようになってきました。
青空には、鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいますね。
風も心地よく、”爽やか”という言葉がぴったりな季節がやってきます。

いつもなら、夏といえば七夕や花火大会、海水浴など楽しいイベントが盛りだくさんですが、今年はちょっと我慢の年になるかもしれませんね。でも、せっかく楽しみにしていた夏なので、できる範囲で精一杯、季節を感じながら楽しく過ごしていきたいと思います。

今年の立夏は、5月5日から19日まで。
立夏は「夏立つ」「夏来る」などとともに夏の代表的な季語になっています。
この季節に、七十二候は「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」「蚯蚓出(みみずいづる)」「竹笋生(たけのこしょうず)」が訪れます。
カエルが鳴き始め、みみずが這い出て、たけこのが生えてくる。
そんな生きものたちの賑やかな様子が楽しめる季節です。

立夏の時期の七十二候について、それぞれ簡単にご紹介しますね。

初候「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」

5/5〜5/9頃。
春先に冬眠から目覚めた蛙がウォーミングアップを終え、元気に活動し始める頃。オスの蛙の鳴き声は、メスの蛙を恋しがって鳴く声だともいわれています。

次候「蚯蚓出(みみずいづる)」

5/10〜5/14頃。
冬眠していたミミズが土の中から出てくる頃。他の生き物は「啓蟄」の頃に出てきますが、ミミズはマイペースに活動を始め、土を肥やしてくれる影の努力家です。

末候「竹笋生(たけのこしょうず)」

5/15〜5/19頃。
たけのこがひょっこり顔を出す頃。伸びすぎないうちに収穫しなければ、美味しいたけのこは味わえません。種類によって収穫期は異なるので、3月から6月頃まで収穫できます。

この中でも私は、「蚯蚓出(みみずいづる)」という七十二候が特に好きです。
ミミズは土の中を活発に動き回り、土をやわらかく耕し通気性をもたらすことから、日本では「自然の鍬」と呼ばれていたそうです。素敵な名前ですよね。ミミズは土壌の豊かさを象徴する存在であり、田畑を耕してくれるので、昔の人が感謝の気持ちを込めて七十二候にその名前を登場させたのかもしれません。

以前は少し苦手だったミミズを見る目を変えてくれた、思い入れのある七十二候です。

今年、夏のはじまりは外で季節を感じることが難しいかもしれません。
でもそんな時こそ、暦生活で少しでも多くの人に季節感をお届けしたいと思っています。
「立夏」が、みなさまにとってよい季節になりますように。

※二十四節気(にじゅうしせっき)は、日本の1年を24等分し、立春からはじまり大寒で締めくくられる、約15日ごとに移ろう細やかな季節です。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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