こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「竹笋生(たけのこしょうず)」についてのお話です。
「竹笋生(たけのこしょうず)」は、毎年5月15日〜20日頃に訪れる季節で、
旬の味覚であるたけのこがひょっこり顔を出すころ。たけのこは夏の季語になっています。
たけのこご飯にお吸い物、若竹煮やお刺身。しゃきっとした歯応え、ほのかに漂う野の香りに食欲は全開。ついつい食べ過ぎてしまいますね。我が家ではたけのこが食卓に上るとまっさきになくなります。

そもそもたけのこは、竹の地下茎から出てくる若い芽のこと。
土からほんの少し顔を出した頃がやわらかく、食べごろといわれています。それ以上経つと急速に背を伸ばし、かたくて食べられなくなってしまいます。
たけのこの成長スピードは早く、春先から出回る孟宗竹(もうそうちく)という品種は、なんと1日に1メートルも伸びるといわれています。

たけのこは何枚もの薄い皮に包まれていますが、この皮にはキツネやイノシシなどの動物に食べられないようにする役目があります。たけのこが成長するにしたがい、この皮も1枚ずつとれ、土から出ておよそひと月後には、すべての皮がはがれ落ちます。
「たけのこ」と「竹」を分ける境界線は、この皮があるかないかだといわれており、まさにたけのこは脱皮をするように竹になっていきます。

どんな食べ方をしても美味しいたけのこ。栄養面では食物繊維が豊富で整腸効果や便秘、大腸がんの予防に効果があるといわれています。また、カリウムも多く含まれ、ナトリウムを排出する作用があり塩分の取りすぎを抑えてくれます。たけのこを選ぶ時は、形がよくずっしりとしていて、切り口がみずみずしく、皮が薄い黄色でツヤがあるものがおすすめです。

七十二候はすぐに過ぎ去ってゆく短い季節ですが、知ると時間の流れに深みが出てくるような気がします。毎日の生活ともリンクしていることが多く、小さな発見や驚き、感動が積み重なって、心豊かな生活に繋がっていくのではないかと思います。
※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。
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