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半夏生はんげしょうず

二十四節気と七十二候 2020.07.02

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こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」についてのお話です。

7月になり、カレンダーをめくると、そこには大きく青い海の写真が。
ついに本格的な夏がやってくるんだとついつい期待に胸が高鳴ります。
先日、夏越の祓で訪れた神社にはセミの抜け殻があちこちにありました。1年の半分が終わったことと、夏のはじまりを感じました。

そんな中、七十二候は「半夏生(はんげしょうず)」へ。
半夏が生えはじめる頃で、田植えを終わらせる目安にされてきました。
毎年、7月1日〜6日頃が半夏生になります。
ところで、この半夏とはいったいなんでしょうか。その正体は、カラスビシャクという薬草です。サトイモ科の植物で、夏の半ばに花を咲かせることから、半夏と呼ばれます。地下にできる球茎(きゅうけい)は、乾燥させると生薬になり、咳止めや酔い止めに利用されてきました。

カラスビシャク

また、ずばりそのままハンゲショウという名前の植物もあり、このころに花を咲かせます。ハンゲショウの特徴は、葉の半分が白く染まること。面白いぐらいくっきりと、白くなっていきます。漢字では、半夏生のころに花を咲かせることから「半夏生」、葉の半分が白くなることから「半化粧」などと書きます。

ハンゲショウ

半夏生は農事の目安である「雑節(ざっせつ)」のひとつにも数えられており、農家はこの日までに田植えを終え、休みをとりました。梅雨のさなかで、雨の多いときでもあります。

ところで今日は「うどんの日」ということをご存知でしょうか。
農家の忙しさが落ち着き、ひと段落した半夏生のころ、香川では収穫したばかりの麦でうどんを打ち、農作業を手伝ってくれた近隣の方にふるまい、労をねぎらいました。それにちなみ、7月2日はうどんの日に。今日のお昼ご飯に、美味しいうどんはいかがですか?

また、今日は同時に「たこの日」でもあります。
関西では、稲がたこの足のようにたくさん増えていきますようにと、半夏生にたこを食べるならわしがありました。たこにはタウリンが多く含まれ、疲労回復や肝機能の強化などに効果があるため、これから暑くなる季節にはぴったりです。
ちなみに、8本足にちなみ、8月8日も「たこの日」になっています。

今日はぜひ、うどんとたこを食べて元気をつけたいですね。
カラスビシャクや、ハンゲショウを探してみるのも楽しそうです。

※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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