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大雨時行たいうときどきふる

二十四節気と七十二候 2020.08.03

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こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「大雨時行(たいうときどきふる)」についてのお話です。

この記事を書いている時、急に大雨が降り出してきました。何の前触れもなくいきなり降ってくるので、いつもびっくりしてしまいます。七十二候「大雨時行」は、夏の雨が激しく降る頃。毎年8月2日〜8月6日に訪れる、とても短い季節です。

夏を象徴するかのような入道雲がむくむくと青空に広がると、夕立のサイン。いきなりザーッと降りだす雨に、全身びしょびしょに濡れてしまうこともありますが、雨は暑さを流してくれ、ひとときの涼やかな時間が訪れます。

「雲の峰」や「積乱雲」と呼ばれる入道雲。夏の思い出の中に、入道雲を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。雲の形が坊主の頭のように見えることから入道雲と呼ばれますが、関東では「坂東太郎」、大阪では「丹波太郎」など、それぞれの地方によって面白い名前が付いています。名前が多いということは、それだけたくさんの人の印象に残り、愛されているということなのかな…。

各地で梅雨が明け始め、いよいよこれから夏の盛りを迎えます。やっと青空が見えはじめた頃に大雨が降ってくると少し切ない気持ちになってしまいますが、雨上がりの夏の景色はとても美しく、心のもやもやも洗い流してくれるようです。雨が降っている間は鳴きやんでいた蝉もまた少しずつ鳴きはじめ、びっくりしたよね、と少し愛しい気持ちになります。

七十二候を通して、日本の風景に触れることができる。
名前も由来も、その短かさも、全てが美しい暦だなと最近思います。

※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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