こんにちは。暦生活編集部です。
今日は二十四節気の「立秋(りっしゅう)」についてのお話です。
今日から二十四節気は立秋。暦の上では秋になりました。
暑い日が続く中ではとうてい秋になったなどとは思えませんが、立秋を境に暑さは峠を越し、少しずつ秋に向けて進んでいきます。
朝夕の日差しもこころなしかやわらぎ、熱風の中に、どこか秋の気配を感じられることも。
季節の挨拶も、立秋以降は「残暑見舞い」に変わります。送る時は、間違えないようにしたいですね。
いつから秋らしくなるのか、気になるところですが、実際に秋の涼しさを感じはじめるのは、次の「処暑(しょしょ)」の頃だといわれています。となると、立秋は秋への入り口付近といったところでしょうか。
この日、テレビやラジオ、SNSでは「暦の上では立秋ですが…」と決まり文句のように語られます。立秋だけではなく、立春(りっしゅん)、立夏(りっか)、立冬(りっとう)はいずれも季節を先取りしているもの。まだまだ寒いけれど立春、まだまだ暑いけれど立秋という具合に。その日から急に季節が変わるのではなく、新しい季節への微かな兆しや、気配が表現されています。
立秋はお盆の時期でもあり、長期休暇を取る方も多いですね。明日からお休みという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今年はコロナの影響で難しいのですが、本来なら日本各地で盆踊りのお祭りがあり、お盆の終わりには京都で五山送り火が行われます。古き良き日本文化に触れることができるイベントが多い季節。実際に参加することは叶わないかもしれませんが、きちんと心にとどめておきたいと思います。
夏には夏のよさ、秋には秋のよさがあり、その時その時の「らしさ」を楽しみ、自然に寄り添って丁寧に今を生きていきたいですね。その重なりと心の持ちようが、これからの「自分」をつくっていくのだと思います。
※二十四節気(にじゅうしせっき)は、日本の1年を24等分し、立春からはじまり大寒で締めくくられる、約15日ごとに移ろう細やかな季節です。
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