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ぼたもち

旬のもの 2020.03.16

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こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。

春風に春霞。春を表す言葉のやわらかい雰囲気に気持ちも軽やかになります。

春らしさから、いよいよ春だな、と気持ちが切り替わる節目としてお彼岸があります。

お彼岸は春と秋の年2回。お墓参りをして、ご先祖様を供養する習慣があります。春のお彼岸は春分の日を中日として前後3日間、計7日間のことをいいます。

お彼岸といえば、そう、ぼたもちです。和菓子屋さんにぼたもちが並び始めると、「今年もお彼岸がやってきたなぁ」と思うと同時に、おばあちゃんと一緒にぼたもちを作ったなつかしい思い出が蘇ります。

ぼたもちは私が和菓子を好きになるきっかけともなった、とても大事な和菓子です。

小さい頃からお彼岸の時期が近づくと、おばあちゃんの家に遊びに行き、ぼたもちを作るのが恒例行事でした。両手をあんこだらけにしながらたくさんのぼたもちを必死に丸めたなぁ、時々つまみ食いをしながら…。自分で作ったぼたもちはびっくりするほどおいしくて、朝から晩まで、一日中食べていました。

おばあちゃんと一緒に作ることが楽しかったのはもちろん、作ったぼたもちをたくさん食べる私を嬉しそうに眺めるおばあちゃんが大好きで、「もうひとつ…」と手を伸ばしていた気がします。

あんこが大好きなおばあちゃんと過ごしたおかげで私は和菓子が大好きになり、全国の和菓子屋さんをまわり続ける中で、無意識におばあちゃんのあんこを探しているのかもしれません。

ちなみに、ぼたもちとおはぎは同じ和菓子。
春に花を咲かせる牡丹の花に似ていることから“ぼたもち”、秋に花を咲かせる萩の花に似ていることから“おはぎ”と呼ばれています。また、ぼたもちはご飯をつぶして作るため、お餅のように搗(つ)く必要がないことから、夏は「搗き知らず」→「着き知らず」に由来して“夜船(よふね)”、冬は「搗き知らず」→「月知らず」、月が見えないことから“北窓(きたまど)”と呼ばれていました。

牡丹の花

こうして季節ごとに言葉遊びをしながら昔の人が親しんできたぼたもちの歴史を知った時、よりいっそうぼたもちを好きになりました。私の中ではおはぎはお店で買うもの、ぼたもちは自分で作る、大きくてぼてっとした、ちょっと不格好だけどなつかしい、そんなイメージがあります。

暑さ、寒さも彼岸まで。寒かった冬をようやく乗り越えました。おいしい和菓子とともに、あたたかい気持ちで物事もいい方向へ進んでいきますように。

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せせなおこ

和菓子コーディネーター
福岡県出身。あんこが大好きな和菓子女子。和菓子を好きになったきっかけはおばあちゃんとつくったおはぎ。ぽかぽか暖かい春が好きです。おいしい和菓子を求めて全国を旅しています。

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