こんにちは。暦生活編集部です。
今日は、七十二候の「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」についてのお話です。
毎日少しずつあたたかくなり、散歩するのが気持ちいい日が増えてきました。
昼間に散歩していると、少し汗ばむほど。久々に汗をかいた気がします。
足元には小さな花が咲き、遠くの山が霞み、空はどこまでも青空が広がります。

「菜虫化蝶」は、厳しい冬を越したさなぎが羽化し、美しい蝶へと生まれ変わる頃。
春のやわらかな光を全身に受けて、きらきらと羽を輝かせながら、春の野を自由に飛び回ります。毎年3月15日〜19日頃に訪れる美しい季節です。
ここに出てくる「菜虫」は、アブラナや大根などの葉につく青虫のこと。
モンシロチョウの幼虫などが代表的です。
モンシロチョウは馴染み深い身近な蝶で、公園や畑、学校の校庭などいろいろな場所で見ることができます。小さくてかわいいので、好きな方も多いのではないでしょうか。
ひらひらと2匹仲良く舞う姿は、見ていて微笑ましくなりますね。

昔の人は、蝶のことを「夢見鳥(ゆめみどり)」や「夢虫(ゆめむし)」などと呼んだそうです。なんだか素敵な呼び名ですよね。
この呼び名は、古代中国の思想家・荘子の「胡蝶の夢」という説話に由来するといわれています。「胡蝶の夢」は、夢の中で蝶になった荘子が、「本当の自分は蝶で、人間になっている夢を見ているだけなのでは」と疑い、人なのか蝶なのか区別がつかなくなるというお話です。
このことから、現実と夢の区別がつかないこととして使われます。
「夢見鳥」や「夢虫」の呼び名がしっくりくるほど、蝶が舞う姿はどこか儚げで、美しいですよね。

これからあたたかくなるにつれ、草花も鳥も虫も、命が光り輝く季節がやってきます。
私たちも、きっと輝けるはず。
あたたかな春に希望を感じて、1日1日を大切に過ごしたいと思います。
※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。
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