こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回のお話は「アオムシ」です!
アオムシの成長の様子は僕が運営する昆虫のメディア「ムシミル」でも人気の記事です。
アオムシというのは、緑色をしたイモムシのことを呼ぶ愛称のようなものです。
代表的なものだとモンシロチョウの幼虫が、畑のキャベツやコマツナなどのアブラナ科植物についているのを見かけます。
この話ではモンシロチョウの幼虫を「アオムシ」として取り上げます。

アオムシの色は実際は緑なのですが、日本では昔から緑色のことを「青色」と表現する事が多かったんですね。
緑の美しい木々を見て「青々とした自然」と口から出てくる表現もそうですし、信号機の「青色」も実際には緑だったりします。
しかし、生まれたときのモンシロチョウの幼虫は小さな黄色い幼虫です。生まれて最初に卵の殻を食べますが、その後は緑色の葉っぱを食べて大きくなります。
気がついたら緑色のアオムシに成長しているので不思議ですね!

アオムシの成長スピードはかなり早く、卵から幼虫が出てきて、成虫になるまで3週間ほど。観察しているとみるみる大きくなっていくので驚きます。
飼育していた時も、エサとして準備したコマツナが無くなりそうになって何回焦ったことか・・・。
観察している途中でふと疑問に思いました。
緑の葉っぱを食べているから緑色のアオムシになるのかな?
ちょっと実験です。
同じアブラナ科の植物でも、紫キャベツを与えてみました。

結果は・・・
緑色のアオムシのままでした!
紫キャベツを食べたからって紫のアオムシにはならないことがわかりましたが、出したうんちが紫色になったのは面白い発見でした(笑)
大きくなったアオムシは蛹(サナギ)になって、10日ほどで羽化(うか)して成虫になります。

羽を持った成虫は、また新しい世代を残すために私達の周りを飛び交っています。
とても身近な昆虫ですが、その成長の様子にはたくさんのドラマがあります。
また、見かけたときには観察してみてください。
最後はハートの葉っぱに乗っているかわいいアオムシを写真で紹介です!

写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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