こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回は夏の風物詩でもあるカブトムシのお話です。

カブトムシと言えば、夏の里山の樹液に他の昆虫たちと集まっている様子が思い浮かびますが、都会の緑地などでも多少の環境が整っていれば見ることができます。
身近でありながら、見つけたら嬉しくなる、子どもから大人まで人気の昆虫です。
この人気はなんと言っても、その大きさとツノにあります。
格好良いですよね!
大きなオスはツノも立派に成長し、他のオスとケンカする時にもこのツノを使います。相手の体の下にツノを潜り込ませ投げ飛ばしてしまう力強さも魅力です。

こんなカブトムシにも幼虫という子ども時代があります。
興味を持って育てたり、子どもにせがまれて育てたりした経験がある人も多いのではないでしょうか。育てやすい昆虫ですから、油断しているとたくさん増えます。
久しぶりに連絡をくれた友人が、カブトムシがたくさん増えたからと言っておすそ分けしてくれたこともあります。
カブトムシのメスを捕まえてきたり、オスとメスを一緒に飼っていたりすると卵を生んでくれます。
これはあまり知られていませんが、産みたての卵は長細い楕円形をしています。

時間が経つと次の写真のように丸っこくなります。
不思議ですね!
ちなみに、子どもと観察するなら卵をプラスチックケースの端っこに置いておくと、孵化(ふか)の様子も観察できるのでおすすめです。

カブトムシは子ども時代と大人で姿が大きく変わります。
完全変態と呼ばれているのですが、チョウの仲間などもサナギになって姿が大きく変わりますね。
成虫の大きさからも想像できますが、幼虫もかなり大きく育ちます。
かなりのボリューム感がありますね。

カブトムシは一年に一回のサイクルで成長していきますので、幼虫の姿で冬を越して次の夏前に羽化して大人になっていきます。

夏のイメージが強いカブトムシですが、実は6月頃から成虫が出てきます。8月に入る前の今がシーズンですね。
昼間に活動しているのも見かけますが、基本的には夜行性の昆虫なので暗くなるタイミングや朝方が見つけやすいです。
樹液にはカブトムシ以外にも色んな昆虫がやって来るので、この夏はぜひ観察してみてください。

写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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