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ヤマドリ

旬のもの 2023.06.24

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こんにちは。科学ジャーナリストの柴田佳秀です。
今回は、私がいちばん好きな鳥であるヤマドリのお話です。写真を見てもらえれば納得していただけると思いますが、とにかく美しい。そして、世界でも日本の本州、四国、九州にしかいない固有種です。そんなことから、この鳥にひどく魅了されてしまうのです。

ところがそんな好きな鳥なのに、45年間のバードウォッチング歴でじっくり観察できたことは数えるほどしかありません。なにしろ名前の通り、山に棲んでいるので出会う機会があまりなく、たとえ出合ったとしても一瞬にして藪の中に消えてしまう...そんな鳥でもあります。

ヤマドリは、前述したように日本固有のキジの仲間で、オスは全身が美しい銅色。そしてなんと言っても最長90cm近くにもなる長い尾羽がチャームポイントです。この尾羽の長さは、日本の鳥ではナンバーワンを誇ります。メスは、地味な褐色のまだら模様の鳥で尾羽は長くありません。

日本の固有種でこんな美しい鳥ですから、1947年の国鳥選定の際には当然、候補になりました。しかし、国鳥に決まったキジに比べて知名度が低いことから落選。桃太郎がヤマドリを家来にしていたら、今頃、国鳥になっていたかもしれないですね。なお、ヤマドリは鳥類学者の団体である日本鳥学会のシンボルバードです。国鳥選定時の選考者の中に落選を惜しむ声があり、その後、日本鳥学会の学会誌の表紙を飾るようになりました。

ヤマドリが棲むのは、標高1500m以下の低山で東北地方では平地の森でもみられます。基本的には広葉樹の森で暮らしますが、スギ林などにもいないことはないので、生息環境はけっこう広そうです。そんな人里近い山に棲んでいるにもかかわらず、性格は慎重派なので藪から出てくることが少なく、たとえ出てきたとしても、少しでも異変を感じると藪の中に隠れてしまい、じっくり見る機会があまりありません。また、狩猟の獲物として昔から好まれているので、それも臆病にしている原因の1つかもしれません。

主な食べものは草の種や果実で、ふつうは地面を歩いて落ちている食べものをとりますが、ブナやヤドリギなどの樹木の実がなると高いところまで登って食べるそうです。ただ、そんな行動が見られるのは、日の出直後の早朝に限られるとハンターさんから聞いたことがあります。そんな木の実好きの習性が、山で暮らしている理由の一つなのかもしれません。

4月から6月くらいまでがヤマドリの繁殖期ですから、ちょうど今頃は子育てが終わったばかりくらいでしょう。子育てにはオスは関わらず、メスだけでヒナの面倒をみます。オスは縄張りを確保し、メスと交尾をして子孫を残すだけ。翼を激しく羽ばたいて、「ドドドドドド」という地響きの様な羽音を立て縄張りを主張します。この行動を母衣打ち(ほろうち)というのですが、以前、私が長野県軽井沢の森を歩いていると、近くで急にこの羽音が聞こえ、ヤマドリを見つけたことがあります。

また、この時期のオスは非常にアグレッシブで、他のヤマドリのオスはもちろん、近づくものなら、たとえ人でも攻撃してくることがあります。脚には戦うときの武器になる、鋭く先が尖った蹴爪があり、襲われた人の話ではけっこう怖かったとか。でも、こんなヤマドリに出合えれば、詳しく観察できるのですが、そうめったにあることではないようで、私はまだ遭遇していません。

最後にヤマドリは、地方によって色彩が微妙に異なり、いくつかの亜種に分けられています。なかでも南九州にいるヤマドリは、腰が真っ白に輝く特別な装いをしているコシジロヤマドリと亜種名で呼ばれています。先に紹介した日本鳥学会のシンボルバードもこのコシジロヤマドリ。私もいつかはこの鳥に出合いたいのですが、未だその夢は叶っていません。憧れの鳥の一つなのです。

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柴田佳秀

科学ジャーナリスト・サイエンスライター
東京都出身、千葉県在住。元テレビ自然番組ディレクター。
野鳥観察は小学生からで大学では昆虫学を専攻。鳥類が得意だが生きものならばジャンルは問わない。
冬鳥が続々とやってくる秋が好き。日本鳥学会会員。

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