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くずもち

旬のもの 2023.07.14

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こんにちは。和菓子コーディネーターのせせなおこです。

ジメジメとした梅雨もようやく終わりが見え、夏がやってきました。子どもの頃は夏休み前のこの時期はワクワクしていましたが、大人になっても変わらずに夏の楽しみはいっぱいあります。

いつものようにはりきって出かけた和菓子屋さんで見つけたのは「くずもち」。透明の見た目はとても涼しげで、まるで「一緒に夏を楽しもう!」と誘ってくれているようです。キンキンに冷やしておやつの時間にコーヒーと楽しもうかな..。ということで、今日のおやつはくずもちに決まりました。

くずもち、というと忘れられない思い出があります。というのも、くずもちは西日本と東日本でその正体が大きく異なるためです。

くずもちが名物、というお店に食べにいったときのこと。注文して出てきたのは台形にカットされた、真っ白なくずもち。上にはきな粉と黒蜜がかかっています。「え、これは何…?」と頭の中も真っ白に。さらに驚いたのはその味。なんだかちょっぴり酸味があって、もちっとしているのに歯切れはいい…?一体この食べ物はなんなんだ…それが関東のくずもちとの初めての出会いでした。

西日本で”くずもち”というと、材料に葛を使った「葛餅」をさします。透明〜半透明でプルプルと涼しげな見た目が特徴です。一方、関東では白色の四角い見た目のくずもちが浸透しています。関西の葛餅と区別するために「久寿餅」という漢字を当てたんだとか。関東のくずもちは葛ではなく、小麦粉を発酵してつくるため、和菓子の中で唯一の発酵食品と言われています。

きな粉と黒みつで食べるのが定番ですが、白みつや抹茶みつ、色々なあんこと組み合わせてもまた違った味わいを楽しめます。ちなみにくずもち発祥といわれている船橋屋さんではあんみつにくずもちがのっていて、こんな楽しみ方もあるのか!と驚かされました。

また、葛を使ったお菓子は他にも葛焼き、葛切り、最近では溶けないアイスとして「葛アイス」も多くのお店で見かけるようになりました。

いよいよやってくる夏。どうせなら、少しでも楽しく、快適に。無理することなく心地よく。あなたらしい夏の過ごし方を見つけてみてくださいね。

写真提供:せせなおこ

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せせなおこ

和菓子コーディネーター
福岡県出身。あんこが大好きな和菓子女子。和菓子を好きになったきっかけはおばあちゃんとつくったおはぎ。ぽかぽか暖かい春が好きです。おいしい和菓子を求めて全国を旅しています。

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